風が強く吹いている

2009-11-11 | 21:59

秋も深まり、冬の足音が近づいていくるこの季節は、毎週のように大きなマラソン大会や駅伝が開催されているように感じます。
学生時代、陸上部に所属し長距離を専門としていたせいか、人の走る姿を見るだけでも、なにかこう走りたくてウズウズしてしまいます。

そんな僕が先日、風が強く吹いているという映画を見に行きました。
長距離を走る人なら、一度は憧れる箱根駅伝をテーマにした映画で、三浦しをん著作の『風が強く吹いている』を実写映画化したものです。
風が強く吹いている風が強く吹いている
(2006/09/21)
三浦 しをん

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昔からドラマや映画の劇中で走る姿が映し出されると、僕の悪い癖で、ついそのランニングフォームをチェックしてしまいます。
特に箱根駅伝をテーマにした映画なので、ストーリーにリアリティを求める上でも出演者達の走り方がとても気になる所です。
でも出演者の方々もかなり本格的に役作りをしていて、走る姿などはまさしく箱根を目指す学生ランナーとしても堂々と見られるものであったような気がします。

高校・大学を通じて、早いなあと思う人はまるでそこだけ重力のかかり方が違うみたいで、並んで走っていると体感時間がぶっ飛ぶような感覚に陥ってしまいます。
走ることは人間の基本的な動作ではありますが、その単純な動きをただひたすら速く走る行為に集約していった時、その動きは無駄が無くなり、走る姿そのものが一つの芸術品であるかのように美しくなっていきます。
足が早い人のフォームは、見ているだけでうっとりしてしまいます。

現代の世にあっては、人の足より速い乗り物なんて言うのはいくらでもあります。
でも、自らの足が大地を蹴り上げ、肺が押しつぶされそうになりながら得られたスピード感によって、苦しいながらも、己が生み出す推進力を感じ恍惚となることがあります。

走るのが中毒になる人って、きっとそんな感覚が堪らなくなってしまうんじゃないでしょうか。

映画の上映2時間半、走るシーンが多いのですが、走るのが好きな人も、そうでない人も、観賞後は走ることに魅せられて明日からちょっと走ってみようかなと感じるかも知れませんね。
(翌日、僕も映画に触発されて、早朝の日の出の中を走りに行ってしまいました。)

体外受精の成功のカギは「ストレス軽減」=米研究

2009-10-21 | 21:59

[ワシントン 19日 ロイター] 妊娠を望む女性に向けられる、悩まずにリラックスすることが大切だという昔ながらのアドバイスは、実際に効果的であることが、米国生殖医学会(ASRM)の会合で19日発表された研究で明らかになった。 

 ボストンで不妊治療センターを経営し、ハーバード・メディカルスクールにも勤務するアリス・ドーマー氏らは、無作為に選んだ患者97人に、体外受精に取り組みながら、精神と肉体の両面からストレスを軽減させる10回のセッションに参加するよう指示。これらの患者のうち、1回目の体外受精に成功した割合は、セッションを受けなかった患者と変わらず43%だったが、1回目で成功せず2回目の体外受精に成功した人の割合は、セッションを受けた人が52%だったのに対し、セッションを受けなかった人は20%と大きな差が出たという。



近年になって、高度に発達した不妊治療の分野ですが、最終的にはそれを受ける人の心身の健康状態が重要になってきます。
兎角、不妊治療に際しては、肉体的な負担、精神的なプレッシャーも大変強いものです。
実際、不妊治療で当院に通われる方も、心身共に大きなダメージを抱えていらっしゃる方が沢山お見えです。

特に精神的な変動として、もし治療が上手くいかなかったらと危惧する恐怖心やこれから受ける治療に対する不安感、様々な原因がすべて自分のせいだと思い悩んでしまったり、途方もない絶望感に苛まれている方など、病院で受ける不妊治療は主に物理的なアプローチが主体でこうした精神的なアプローチが乏しい気がします。
こうした精神的な負担は、心身が同一のものと考える東洋医学からすると、五臓六腑に多大な悪影響を及ぼしてしまいます。
不妊症に多く見られるのが「腎」という蔵府の弱りで、「腎」という蔵府はもともと両親から受け継いだ生命力を宿している蔵府でして、その働きとしては生殖に関わる精を宿す部分でもあります。
この腎の働きによって男女の精が作られ、そのお互いの精が合体すると受精し、その精が胎児の精となります。
また胎児は母胎の中で育まれ、出産の日を迎えるのですが、胎児がお腹の中にいる間は、母体のもつ腎の力が大きく作用しています。
この「腎」が、健全に働くならば、全身に精力を漲らせ、根気やねばり強さを生み出していくことになるのですが、恐れや驚きといった精神的な負担によって消耗しやすいと言う弱点があります。
不妊治療を受ける方に、このような精神的負担が過度に働いてしまえば、それは「腎」という妊娠で最も重要な蔵府を消耗することになってしまいます。

鍼灸で妊娠しやすい身体の土台作りを行いながら、西洋医学の治療を併用することでより効果的な治療効果も期待できます。

まずは、自分の精神状態や健康状態のレベルを引き上げることが大切です。

日常に笑いの潤いを

2009-10-17 | 23:29

皆さん、最近声を出して笑う事ってありましたか? 

先日発刊された米心臓協会の医学誌「ストローク」によると、人生に絶望する気持ちがあると、頸動脈に病変が起き、脳卒中や心臓病を起こす危険が高いと言うことが証明されたそうです。
精神科医療の分野でも、脳卒中発作後に2〜5割の患者でうつ病を経験すると言いますが、その逆説的に老年期のうつ状態にある方で、脳卒中になったこともないのにMRIで検査した所、多くの方に脳梗塞の所見が見つかったという報告もあります。*Fujikawa T,et al.:Stroke 1993;24(11):1631-4

日常の精神状態が身体に与える影響は、昔から取り沙汰されていましたが、今回のこの報告の結果は情動と循環器の密接な関わりを裏付けるものとなりました。
こうした精神と身体の相関関係は東洋医学的にもとても理に適うところもありまして、人間の心理的な要素の一つに喜びと言う感情がありますが、これは五臓六腑の内、心の蔵の受け持つ感情とされ、心はその名の通り、心臓のポンプ作用と似た働きで、身体の至る所に気血を巡らし、その巡らす道筋である脈を維持・管理する役割を担っています。

絶望感やうつ状態というのは、この心の持つ喜びの感情を著しく損なうと言うことになる為、それが積み重なってやがては心の実質的な要所である、脈の病変へと移行してしまいます。

養生に長けた古人は、長生きの秘訣として、常日頃から、身体に気を遣うだけでなく、気持ちの方もあまり負の感情を溜め込まず、心を伸びやか過ごすことと諭しています。

そんな喜びの感情を引き出す方法として、笑うというのは最も効果的な対処法と言えます。

そんな訳で僕も最近、落語にはまっています

先日は新宿の末廣亭まで落語を聞きに行きました。
末廣亭1

昔から日曜の夕方始まる“笑点”をブラウン管越しで見ながら育った僕ですが、生で聞く落語は噺家さんの息づかいや独特の間を肌身で体感することができ、格別の味わいがあります。
他にも、漫才や紙切りなど次から次へとめくるめく笑いや驚きで、心が感動で充たされていくようでした。
一芸に秀でた人たちを目の当たりにすると、その立ち居振る舞いや所作に、無駄が無くて、まるで冬のキンと冷えた澄んだ空気を全身に纏っているかのように凛として、とても格好いいのです。

お昼からの開演でしたが、途中に中入りがあり、食事も取ることが出来ます。
お弁当
夢中で笑ったら、お腹が減ってしまったので、僕も売店でお弁当を購入して、しばし遅めのランチタイムとなりました。
お得だなあと思うのが、昼の部が終わり、その後の夜の部まで屋内に残ればそのままお金を加算することなく夜の部も続けて落語鑑賞できるのです。
これだともう落語三昧の一日を満喫することが出来て、何だか癖になりそうです。
是非、皆さんも日常に笑いを取り込んで、心に潤いを与えてみるのはいかがでしょうか。

アイの物語

2009-09-11 | 23:17

朝晩はすっかり涼しくなって、気がつくと日の入りも随分と早くなってきました。
秋です

最近、各方面より、「このブログは食べ物の話が多いですよね。」と、よくご指摘頂くことが多いのです。
流れ的には「食欲の秋」にちなんで、早速食に関することを話題にする所でしょうが、何分少しへそ曲がなところがある僕としては、「読書の秋」の方で今日はブログを更新したいと思います。

僕の周りは読書の虫が多く、小さい頃から割と本を読むことは苦にはなりませんでした。
なにせ田舎に帰ると廊下の本棚にズラーッと本が並んでいて、それを全部引っ張り出してくれば、ちょっとした古本屋などすぐに開けてしまう位、本で溢れています。

僕もどこかしら出かけると、必ず本の2〜3冊は買ってしまうので、僕にとって本屋さんは浪費スポット、カバンの荷物が重くなるスポットになります。
それでなくても、外出時は持ち物の中に文庫本の一冊でも無いと、何だかとても心細くなってしまいます。

読むジャンルに特にこだわりはなく、とりあえず活字が載っていれば何でも読める、所謂乱読タイプです。

そんな僕が最近読んで印象に残ったのが、

アイの物語アイの物語
(2006/06)
山本 弘

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ジャンルとしては、SF小説となるのですが、内容はと言うと、短編小説の形式で、最終的にそれぞれの物語が、この物語が帰結するまでの伏線的な要素になっていて、読み終えてみると、それまで単一の物語として読んでいた内容が「アイの物語」というエンディングに巧みに繋がっているのです。

一つ一つの物語自体はそれ自体は軽妙で、単純に面白いのですが、物語が架橋に向かうにつれて、この物語は人間の弱さと矛盾という重いテーマを扱っていることが分かってからといいうもの、次の展開が気になって、気になって後半からページをめくる手を止められませんでした。

サイボーグから見た人間は、「認知症」状態にあるというのは、読んだ刹那衝撃を受けたのですが、人間の性を表すのに「認知症」という表現がこれほど当てはまるとは思いもつきませんでした。
そう言ったほろ苦さも少し感じつつ、最後にサイボーグ達のとった行動に、胸が熱くなり、壮大なスケールの話にひたすら感動しました。

これは、ただの物語としてでなく、近未来の世界にも起こりうるリアルさもあって、まさしくSF小説の醍醐味を余す所無く楽しめると小説だと思います。
あまり、語るとネタばれになってしまうので。。。。。。。

いやぁ、物語って、面白いなあ〜と思える本でした。

秋の夜長、一緒に過ごす本としてお勧めの一冊ですよ。

メロンパン

2009-09-09 | 23:16

学生時代の思い出の味と言ったら、高校の購買で売っていたメロンパンでした。
数が決まっていたので、なかなかありつけることが出来なかったのですが、運良く手に入った時はお昼ご飯もかなりテンションが上がったものでした。
今でも、パン屋さんでメロンパンを見るとついついトレーに盛ってしまいます。

ご存じかと思いますが、メロンパンと言っても中にメロンが入っている訳でも、生地にメロンを練り込んでいる訳ではありません。
元はその表面の焼き具合が格子状になっていて、その見た目がメロンに似ていることか羅、メロンパンという名の由来になったと言われています。
実際メロンを使っている訳ではありませんが、僕など小市民はメロンという言葉の響きで、つい高級なイメージを抱いてしまいます。
ところが最近、正真正銘のメロンパンを頂いてしまいました。
フルーツパーラーでお馴染みの新宿高野本店のみで取り扱っているメロンパンは、生地やクリームが本当にメロンの味になっています。
さらに、お馴染みのメロンパンと違って、全体にフワッとしていて、見るからに柔らかそうです。
残念なのが、途中で潰れてしまって、少し凹んでしまったのですが。
メロンパン
これは偽り無くメロンそのもです。
甘味もしつこくなくて、口の中でクリームと生地がほのかな甘味を残して溶けていく感じでした。
一般に言われているメロンパンとはまた別のモノと言った感じです。
何も知らない人に、お土産でメロンパン買ってきたよといって、このメロンパンを持っていくとちょっとしたサプライズになるかも知れませんね。
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