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4月、5月の休診日のお知らせ

2019.04.20(09:37) 776

ゴールデンウィーク中の診療日ですが、4月29日(月)〜5月3日(金)は通常通り診療致します。
4月4日(土)、4月6日(月)を休診とさせて頂きます。
また5月18日(土)は、誠に勝手ながら休診とさせて頂きます。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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2019年 信濃国分寺 八日堂縁日

2019.01.09(18:02) 775

あけましておめでとうございます。
毎年、年のはじめのブログの話題と言えば、1月8日に信濃国分寺にて頒布される蘇民将来符を頂きに行った報告が恒例となっています。

去年は6時頃に、信濃国分寺に赴き、2時間をジッと絶え続けるという苦行を自らに課してしまいました。
しかしながら、去年体感した寒さにすっかり日和ってしまいまして、今年は7時から並ぶ事に。

一時間、並ぶ時間を遅くした事で、境内は長蛇の列になっているのでは?と心配もしましたが、意外にも人の数はそれ程多くなく、逆に拍子抜けしてしまいました。
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防寒対策は前年に引き続き、上から下まで考えられる服を惜しげもなく纏い、お洒落とは180°対極にある、着膨れ服達磨と化しました。
カイロも背中とお腹に5個装着し、万全の備えです!
ところが靴底に貼るカイロも前日の夜に、用意していたのですが、それを忘れてしまうと言うミステイク!
引き返す事も考えましたが、去年は靴にカイロを仕込んでも大して暖を取れた気がしなかったので、結果、面倒臭さが勝って足裏のカイロはあきらめる事にしました。(結果、これが大誤算となります。)
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この日の気温は、これまで足掛け6年、八日堂縁日に並んだ中で、最も寒い温度となるマイナス10°!
いつも寒いのは覚悟の上でしたが、今まで感じていた寒さを更に上回る寒さとなりました。
何よりも、寒さが堪えたのは足です。
去年も、カイロを貼っても足の裏が寒いと感じましたが、それでもカイロを貼っていたからこそ、まだあの寒さを感じる程度で済んでいたのだ!と悟りました。
ただ立ちっぱなしだと、あまり足を動かす事もないので、まるで足裏全体が凍ってしまったようです。
ちょっと地面を踏みしめるだけで、凍って固まった足が柔軟性を欠いて、身体の重みで足の筋肉がひび割れそうな痛みを感じる程に。
かと言って、ただジッと立っているだけではしんどいので、小刻みに足を踏みしめながら、生まれたてのひよこがヨチヨチ歩きしている様な状態で、ひたすら耐え忍んでおりました。

そんな状態で、待っていると八日堂縁日を取材に来られていたSBC(テレビ信州)のレポーターの方に取材を受けてしまいました。
寒さと緊張で、強張る顔。
寒さ対策重視のブクブクになった自分が、お茶の間に映像として流れるなんて放送事故寸前です。
新年最初の願掛けは、「どうか取材の模様がお蔵入りになります様に・・・・。」となりました。

今回も、過酷な八日堂縁日となりましたが、長く感じた一時間が経過し、ようやく8時となり、頒布の段階になると、僕と同じ様に並んでおられた方も、「やっとこの寒さが報われる!」とホッと息を吐いて、場の空気がフワッと緩む瞬間になります。
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今年も並んだ甲斐があって、絵蘇民将来符を頂く事が出来ました。
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さて、6年目の八日堂縁日もこうして終えることができました。
並んでおられる方々を見ると、もう何年もこの八日堂縁日にいらしているみたいで、僕等はまだまだヒヨッ子もいい所です。
これから先、この八日堂縁日に並べるだけの健康を保っていきたいと思います。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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アメルスフォールトday5

2018.11.15(23:06) 774

いよいよ講習会最終日!
いつもの様に、朝5時前から目が覚めてしまいました。

外は、これまでの中で一番肌寒く感じる朝でした。
ポツポツと少し小雨が降る中でしたが、構わず外へと走り出しました。
この日も、旧市街とは逆方向の郊外にある「Belgenmonumen(ベルゲンモニュメント)」というランドマークを目的地に据えました。
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街中を抜けると、閑静な住宅街となり、この辺りにしては珍しくダラダラと登り坂が続きます。
相変わらず外を出歩く人もいなければ、家の灯りも真っ暗で、人の気配を感じる事はありません。
その内、街灯も疎らになってしまい、辺りはドンドンと暗くなって行くばかり。
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霧の様な小雨によって、目指す先はモヤがかかっていきます。
鬱蒼と生い茂る木々の横道に入ると、果たして目的の「Belgenmonument」が唐突に現れました!
暗闇、霧、小雨というシチュエーションのせいで、モニュメントと言うより、ドラキュラ城が目の前に聳えていると言った雰囲気の方がしっくりきます。
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折角来たので、一応モニュメントの周囲を散策する事に。
階段がある事から、上に昇る事ができるようです。
こんな暗闇でなかったら、きっといい景色が見られる事でしょう。
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今度は反対側に回り込みます。
こちらにも何やらレリーフがあしらわれています。
定かではないのですが、第一次世界大戦中、ベルギー難民の受け入れた事で、ベルギー政府から寄贈されたといういきさつがあるようです。
レリーフも内容もそうしたいきさつが描かれているのでしょうか。
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さらにモニュメントの背面に進んでみました。
地図によると、このままモニュメントを背にして公園を突っ切っていけば、大通りに出れるようになっているはずです。
とは言え、モニュメントから離れる程、ドンドン暗闇は濃くなっていきます。
朝のランニングでは、いつも人の往来が少なくて、何となく淋しさを感じていましたが、今この時ばかりは人が出てこない様にと祈るばかりでした。
だって、こんな時間、こんな所をうろついている人なんて、絶対怪しい奴に違いありません!!!
あっ!それって自分の事ですね・・・・・。
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地図の通りならば、この先をずっと進めば大通りに行くはずです。
しかし、これでも懐中電灯で進行方向を照らしているですが、2〜3m先は真っ暗で何も見えません。
さすがにこの暗闇の中を走る気持ちにはなれませんでした。
ここは、元来た道を引き返す事にしました。
我ながらこの判断は英断だったと思います!
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さて帰りの道すがら、段々と空が明るくなってきて、霧の様に降り続いていた雨も上がってきました。
お店のショーウィンドウ越しに仄かに灯る明かりや、街灯の明るさを見た時、心からホッと一息つく事ができました。
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床屋さんや、マッサージのお店、インドネシア料理のお店等が軒を連ねていて、観光地と言うより、この辺に住まう方々の日常を感じるような通りで、普段着のアルメルスフォールトの一面を見れた気がして、これはこれでとても楽しい散策になりました。
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こんな所にもお寿司屋さんがありました。
このお店を含めて、僕が知る限り、このアルメルスフォールトにある4軒目のお寿司屋さんと言う事になります。
お寿司屋さんの数は、よほど僕の住む地域等よりも多いみたいです。
少なくともこのアルメルスフォールトでは、お寿司と言うものが、かなり市民権を得ているようですね。
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さて、講習会最終日は、僕の講義の受け持ちが残っていました。
前日まで、他の先生方がとても素晴らしい講義をなさっていたので、当日の朝はプレッシャーで緊張していたせいか、うっかり朝食の写真を撮るのも忘れてしまいました。
それでも、通訳の方の助けを借りて、何とか担当した講義を終えることができました。
始まる前は、講習会の期間が途方もなく長い様に感じておりましたが、終わってみれば3日間はあっという間でした。
会場の外へ出てみれば、それまで曇天、雨に祟られた講習期間でしたが、すっかり澄んだ秋空になっていて、講習会の無事終了を祝福してくれているようでした。
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これで何の憂いもなく、この後のビールを楽しむ事ができます!
(これまでのブログの内容を見ると、とても憂いを感じていた様に見えないかも知れませんが・・・・。)
指導者講習会を含め、4日間通い詰めた会場。
濃密な時間を過ごしたせいか、すっかり愛着を感じる場所になってしまいました。
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講習会を終えた足で向かった先は、朝にジョギングした通りでした。
人の往来する時間に来ると、朝とは随分と印象が違ってとても賑やかでした。
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立寄ったのは、通りの一角にあるステーキ屋さんでした。
まずはカラカラになった喉を潤すべく、ビールで乾杯しました。
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メニュー表が全部オランダ語で書かれていて、何となくニュアンスは分かるのですが、実際どんなものなのかは出たとこ勝負で注文してみました。
実際に運ばれてきたものを見れば、普通にステーキだったので、とりあえずホッとしつつ、とんでもないものが出てきておののく自分を想像していたので、多少拍子抜けしてしまいました。
お肉を堪能しつつ、やはりここで白いご飯が欲しいなぁ、と思う辺り、自分が日本人である事を実感する瞬間であります。
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これまた、ビールが美味しくて、止りません。
緊張から解き放たれ、ブレーキをかける必要もなくなった為か、自分を中心に世界が回っていると感じる程、酔いもグルグルに回っていきました。
こうして講習会最終日の夜は更けていきました。
翌日は、一日観光にあてていて、アムステルダムを回る予定になっているのですが、果たしてちゃんと起きれるでしょうか?
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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アメルスフォールトday4

2018.10.22(23:00) 773

オランダで過ごす日々も、もう折り返し地点。
昨日までに、アメルスフォールトのマンホール見る事と、アメルスフォールセケイを見つける事、この密かな個人的裏ミッションは無事完遂を果たしました。
と言う事で、この朝のジョギングは、アメルスフォールトの城郭市街から離れて、郊外の方へと繰り出す事にしました。
昨夜、大雨が降った影響で、朝の気温は一気に落ち込み、羽織っているウィンドブレカー越しからも、冷気が肌身に凍み込んでくるようでした。
まずは、アメルスフォールトの駅前を通り過ぎます。
これまで、ジョギングしていて人とすれ違う事はほとんどなかったのですが、さすがに駅前に来ると電車やバスを利用する人たちを見かける事ができました。
この時間、この街の中では、最も煌々と明かりが灯っている場所と言えるかも知れません。
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駅の明かりにホッとするのも束の間、2、3分走るうちに、暗がりの中を一人走っていました。
さすがに当て所なく暗がりの街を走ると言うのは無謀と言うもの。
実はオランダに行く前に、アルメルスフォールトの史跡、名跡、観光名所等をリストアップしておりました。
そんな中、丁度走って行けそうな所に動物園があると言う事を知り、今回のジョギングでは、予め目的地を動物園に定める事にしました。
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ある程度、地図が頭に入っているとは言え、あまりに真っ暗で人がいないので、本当にこの道で良いのだろうか?不安を感じ始めた矢先、地図にもあった通りの踏切に差し掛かり、ホッと一息。
本当は、電車が通りがかる所でも写真に収めたいと思ったのですが、立ち止まると一気に身体が冷えてくるので、とりあえず先を目指す事に。
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すると、ようやく動物園の看板らしきものが見えてきました。
何やら看板の横には、犀と思しき動物がこちらを伺っている様に見えます。
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近づいてみると、犀だと思っていたものは、恐竜のトリケラトプスでした!
かなり精巧に作り込んでいるので、真っ暗で周囲に誰もいないこの状況で対面すると、作り物とは分かっていても、今にも動き出しそうに感じられます。
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トリケラトプスからすぐの所に、動物園の入場口がありました。
これが「Amersfoort Dierenpark/アメルスフォールト動物園」です。
ガイドによると、1,500頭に及ぶ動物が飼育され、それがガラス1枚を隔てた仕切り越しに見る事ができるので、動物との距離感がとても近いのが売りなんだそうです。
また「恐竜の森」と言うアトラクションも併設されていて、恐竜の生きた時代を疑似体験できるそうです。(それでトリケラトプスが道路に佇んでいたんですね!)
今回、動物園に来て分かった事は、「暗がりの中、誰もいない、こんな時間に訪れても、何も面白い事は無い。」と言う事でした。
しかし自分が目的地とした所に、迷わずちゃんと辿り着けたと言う事で、小さな満足感を得る事はできました。
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元来た道を戻るついでに、折角ですので、アメルスフォールト駅にも立寄ってみる事に。
こうして見てみると、プラットフォームが何列も並ぶ、結構大きな駅なようです。
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プラットホームの幅が随分広い様に思います。
日本の様にラッシュ時は、このホームがごった返すのでしょうか。
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駅構内に入って改札口を覗いてみました。
パッと見てわかる違いが、自動改札のドアの形状で、日本だと腰くらいの高さに設置されているのが、オランダでは頭の高さまであると言う事です。
やはり高身長の方が多い、オランダならではの改札と言う事なのでしょうか。
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朝食、大体のラインナップが固定されてきた感があります。
いけないとは思いつつ、カリッと焼いたパンにバターを塗りたくって、トロリとハチミツをかけて頂いてしまいました。
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腹ごしらえを終えて、いざ講習会会場へ。
この講習会の会場となっている建物は、1472年に建てられた修道院なんだそうです。
由緒ある建物ですが、しっかりと今の世にもリユースされています。
古い建物をただ残すだけでなく、ちゃんと価値あるものとして、活用していると言う事に感心してしまいます。
こうした歴史的建造物にサラッと出くわす所に、この街の素晴らしさが現れていると思います。
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建物の中には、修道女を模した像が立っていたのも、ここが以前修道院だったと言う事に由来しての事だったと合点がいきました。
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二日目の午後からの実技では、僕自身が練習台となって、皆さんから一本ずつ、100本近い鍼を受ける事になっています。
この講習会の最大の山場と言っていいかも知れません。
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海外での講習会でのこぼれ話。
始業チャイムは、仏具のおりんを使って、「ちーん、ちーん」と2回鳴らすと開始の合図となります。
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講習会の休み時間には、ポットにあるコーヒーを飲みながらホッと一息。
コーヒーカップが彩り鮮やかで、とってもお洒落!
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ランチの時間。
今日は、サーモンサンドイッチ!
大人の掌二人分くらいの大きさ。
かなりのボリュームがあります。
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今回の実技では、鍼を刺す手技の内、塵(じん)、枯(こ)、堅(けん)、浮実(ふじつ)、弦実(げんじつ)という手技があるのですが、その手技の一つを講習生の方に選んで頂いて、僕がそれを受けると言う流れになりました。
5つの手技のうちで、特に「弦実」と言うのは一番鍼を深く刺して、鍼の操作もダイナミックに行なう手技になります。
ある班に回った時に、8人くらい連続して、その「弦実」が続き、途中から指先の方がドンドン冷えてきてしまいました。
上手い具合に、お昼休みとなって、ご飯を食べた後には、もうすっかり回復しましたが、皆さん鍼の影響力を肌で感じました。
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この日の講習会の終わりに、皆さんとの懇親会の場を設けて頂きました。
乾杯のワインから始まって、ビールやら、ウィスキーやら、ラム酒やら、何やら色々飲んだ様な気がしますが、何を飲んだかさっぱり覚えておりません。
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宴席の中盤に、トイレで席を立ったのですが、どうも酔いが回っていたらしく、トイレの場所が分からずに色々なドアを開けて回っていたら、折しも皆さんが車座になって、「誰か余興をしてみせろ。♪(/・ω・)/ ♪」と言う空気のど真ん中に、うっかり進み出てしまいました。
我ながら、なんと間の悪い事でしょう。
結局、ベロンベロンの状態で、皆さんの前で日本の子守唄を披露するハメに・・・Σ(´Д`lll)エエ!!
日本の赤ん坊は、こんなひどい子守唄でよく眠れるものだ、と思われていないか心配です。
もし誰かオランダで子守唄を歌う機会がありましたら、是非とも僕の尻拭いをお願いしたい所です。

懇親会は、腕相撲あり、オペラ歌手ばりの美声を披露された方、日本の歌を歌われた方ありと大いに盛上がりました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていきますね。
いよいよ翌日は講習会の最終日。
皆さんもアルコールの影響が残っていないといいのですが。

天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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アメルスフォールトday3

2018.10.17(22:48) 772

この日の朝は、いよいよ皆さんお待ちかね??のアメルスフォールト・ケイ(丸石)へ繰り出す事にしました!
前日のお腹の膨満感がどうなっているか心配でしたが、この朝は念願の石を見に行くと言う事で、膨満感も吹っ飛び、朝4時頃より目が覚めてしまいました。
果たしてこのブログをこれから読まれようと考えている方にとって、どれだけの需要のある話題なのか疑わしい所ですが、最後までおつき合いくだされば幸いです。
事前にオランダ支部の方から、アメルスフォールト・ケイについての情報収集を試みましたが、皆さん丸石については全く知らないようでした。
あまりメジャーではないようで、その石の所在がすぐに分かるかどうか心配でしたが、日本での下調べによると、アメルスフォールト市街の外堀にあたる道沿いに設置してあるとの事。
方向音痴の僕ではありますが、外堀を一周くるりと回る位ならさすがに道に迷う事は無いだろうと踏んで、鼻息荒くホテルから出発しました!

旧市街を取り囲む大通りに沿って走り出すと、果たして前方に大きな塊が目に飛び込んできました。
この石こそ、アメルスフォールトの別名ケイスタードの由来となった、アメルスフォールトケイです!
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この石の由来がなかなか面白くて

アメルスフォールトのあだ名、ケイスタード(丸石の市)は、9トンある丸石アメルスフォールトセ・ケイ(Amersfoortse Kei)に由来する。この石は、1661年にソーストの荒れ野から、2人の土地所有者の間の賭のために400人の人々が引きずって市へ持ち込んだという。勝者には誰でもビールとプレッツェルがもらえるというので、人々は褒美をもらった。他の近郊の町は、アメルスフォールトの人々をあだ名でケイフーフト(Keihoofd、石頭)と呼んだ。この話が住民を当惑させ、彼らは丸石を市内に埋めた。しかし、1903年になって埋めた丸石が再発見され、記念物として据えられた。 
                                       wikipediaより引用


本来なら荒野に転がるただの大きな丸石だったこの石が、ひょんな事でここに運ばれ、一度埋められはしたものの、再び掘り起こされて日の目を見るに至ったと言うエピソードを、そのまま擬人化すれば、何か物語の一篇でも編めてしまいそうです。
オランダは、その土地の大半が灌漑によって広げられた国なので、この様な大きい自然石に出くわす事は珍しいそうです。
講習会の成功祈念と僕がこの地にやってきたというマーキングを兼ねて、360度にわたりアメルスフォールトケイをベタベタと一心不乱に触りまくっていた僕。
前日に引き続き、朝から怪しい異邦人の出没となってしまいました。

アルメルスフォールトケイから続く遊歩道は、丁度城壁に沿って整備されていてました。
もう少し明るくなってくれば、この遊歩道はきっと最高のジョギングコースになりそうです。
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するとこの遊歩道の道すがら、沢山の巨石が点在しているのですが、これらは総てこの街がケイスタード(丸石の市)と呼ばれていた事に因んで、ヨーロッパの各都市からプレゼントされたものなんだそうです。
僕の様な石好きにとりましては、沢山の巨石がジョギングコースに並んでいると言う事だけで、まるでボーナスステージに来た様な気分です。

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一つ一つの石には、その来歴を記したと思しきレリーフが設置されていたのですが、オランダ語で書かれているようで、悲しいかなさっぱり解読できませんでした。
それぞれの石にはどんな物語があったのでしょうか?
とても気になる所です。
薄闇の中で見る石は、明るい時に見るよりもむしろ存在感が増して、能弁に何かを語りかけてくるようです。
石を一つ見かける毎に、足を止められてしまうので、たかだか4〜500mの距離なのにとても時間がかかってしまいました。
石のオブジェが途切れた所で、水門に出くわしました。
Monnikendamと呼ばれる水門で、1480年に完成したものだそうです。
下からの明かりに照らされて、闇の中からポッカリ浮かび上がっているようで、幻想的な佇まいでした。
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アメルスフォールトの街の至る所で見かけるラウンドアバウト。
日本では、その存在自体がまだ珍しいですが、この街ではこうしたラウンドアバウトの交差点を利用する事で、とても機能的に道路が整備されている様に思います。
中央にある馬のオブジェがまた美術館の野外展示物みたいで、街歩きをより一層楽しませてくれます。
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昔の趣がそのまま残る城壁の周囲に遊歩道が設置されています。
要所に見張り台みたいな箇所があって、そんなものを見てしまったら、一人勝手に、「見張りの番に見つからない様に夜襲をかける兵隊の気持ち」で盛上がってしまいました。
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街は、相変わらず静まり返って、人っこ一人すれ違う事はありませんでした。
きっと脳内で変なスイッチが入っても、歯止めがきかなくなってしまったのだと、冷静になった今、自分のテンションの高さを俯瞰して考える事ができます。
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しばらく進むと、城壁の切れ間に出くわしました。
城壁の厚みはおおよそ4〜50センチ程で、それ程分厚いものではないようです。
しかし、煉瓦を積んでこれだけの距離を築いたのですから、そこには相当な労力と時間が費やされたのでしょうね。
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返す返す、これが青空の下で走れたらと思ってしまう程、爽快感を得られそうな素晴らしいジョギングコースです。
自宅周りの坂道ばかりの道路と違って、どこを走っても平坦で走りやすく、足の疲れもほとんど感じる事はありません。
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外堀の遊歩道から少し寄り道して、街の中へ立寄ってみました。
皆さんまだ寝静まっているようで、物音一つ聞こえず、ただ煉瓦の道に、自分の走る足音だけが響き渡ります。
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石を見て回ったり、城壁の遊歩道をゆっくり走ったりと、距離の割には随分と時間が掛かりましたが、ようやく前日の朝訪れたコッペルフルートまでやってきました。
この頃になって、漆黒の暗闇だった空が、やや薄墨の明るさを帯びてくる様になりました。
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まだまだ走りたい所でしたが、講習会の準備もあるので、ホテルへと戻る事に。
この日の朝食は、前日にうっかり取り忘れていた野菜を盛り、量も控えめに。
再三にわたる食べ過ぎの教訓を、ここにきてようやく活かせるようになりました。
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腹ごしらえも済み、いよいよ海外特別講習会へと向かいます。
朝のジョギング時には何とか持ちこたえていたお天気も、会場へと向かう頃には、小雨が降り出し、かなり肌寒く感じました。
でも会場に着くと、そこには100名近い受講生の方がいらして、熱気ムンムン!
前日下見で訪れた時には、閑散として広々と感じた教室も、すし詰め状態となっていました。
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午前中は通訳を交えた講義、午後からは実技。
濃密なスケジュールで目まぐるしく講習会が進む中、無我夢中で講師を勤めるうちに、あっという間に時間が過ぎて行きました。
ご一緒した先生も、仕舞いにはご自分の日本語の発音までが、英語のイントネーションになってしまい、通訳の人が大受けしてしまうという一幕も。
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そんなタイトな予定の中にあって、昼食の時間が長く取って頂いているのは、本当に助かりました!
前日と同じ、会場に併設されているカフェでの昼食。
移動の手間を考え、講習会中は、このカフェで昼食を取る事となりました。
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この日の昼食は、ハムサンドを注文しました。
日本で食べる三角形のサンドイッチが出てくると予想していたら、ハード系のパンの上にハムを重ねたものが出てきました。
これをナイフとフォークを使って食べるのです。
日本のパンの様にフワフワ食感のパンはなくて、こちらでは大体が堅いパンなのですが、噛めば噛む程味わいがあり、またスープ等に浸して食べるたりすると相性抜群です。
前日の事もあり、この講習会中は食後のデザートは食べない!と強く心に誓っております。
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兎にも角にも、怒濤の様な初日の講習会が無事終わりました。
講習会そのものの疲れもありましたが、海外の方とコミュニケーションを取る際に、こんな時にどんな単語を使えばいいのか?と頭の中の引き出しをあちこち開けまくって、自分の知る少ない単語を無理矢理引っ張りだそうとした為に、頭の方もオーバーヒート気味になってしまいました。
そんな熱を冷ます為に、ホテルのラウンジで気付のビールを頂きました。
アメルスフォールトの地ビールだそうで、仄かな柑橘系の香りが、乾いた喉を爽やかに通り過ぎて、一息で飲み干してしまいそうです。
講習会の期間中、このビールには大変お世話になりました。
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ホテルの外へ繰り出して晩ご飯を食べに行こうと思っていたら、いきなりの雷、大雨、突風、雹と、まるで自己紹介をするかの様に入れ替わり立ち替わり現れては、我々の晩ご飯に向かおうとする足を停めようとします。
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結局、30分程足止めを食らう事になりましたが、少し小雨になった所を見計らって、ホテルの外へ。
ホテルから近場の所にあった、「shabu shabu」と言う名前のお寿司屋さんに行きました。
もはや何のお店だか訳が分からなくなりそうですが、ここのお寿司も前日と同様、日本で頂くお寿司と遜色の無いものでした。
ただし、ラーメンは注文しなかったのですが・・・・。
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オランダ滞在3日目ともなると、大分ペース配分と言うものが分かってきたような気がします。
食後、ホテルに戻り、倒れ込む様にしてベットにダイブ!
ベットに横になった途端、秒殺で寝入っていた!と、同室の先生に驚かれてしまいました。

天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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