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2008'08.27 (Wed)

生まれた日の一面

皆さんは、自分が生まれた日に、世間ではどんな出来事があったかご存じですか?
東京にある八重洲ブックセンターの、店内フロアの一角には、そんな疑問に答えてくれそうな、ある自動販売機が設置されています。
一体それは何かと言いますと、過去の新聞の一面をプリントアウトしてくれる自動販売機なのです。
八重洲ブックセンター自動販売機
題して、「生まれた日の新聞をコピー致します。」といった代物であります。
自分の生まれた日、果たして世界ではどんなことが話題になっていたか?、今まではそんな事など微塵も考えたことはありませんでしたが、この自動販売機を見た途端、沸々とそんな思いが芽生えてしまいました。
一部400円で、指定した日の新聞のトップ面、もしくはテレビ欄を印刷できます。

仮に、プリントアウトされて出てきた一面の見出しが、「人類月面到着!!」とか「ベルリンの壁崩壊!!」なんて言う世界中が驚愕するようなものであれば、ちょっと嬉しいような、誇らしい気がしませんか?

果たして、その一面は如何に・・・・・・



新聞一面
丁度、僕が生まれたその日の新聞紙面によりますと、巷では何やらストライキに湧いていたようです。
もうウン十年も昔のことになりますが、僕が生まれた日の世の中の営みを垣間見るというのも、何かくすぐったいような、不思議な気持ちになります。

こんな風に改めて自分の誕生日の新聞に対面してみると、普段手にする新聞でも誰かにとっては誕生日や記念日になるわけで、そんな風に思うと、何気なく目を通すだけの新聞が貴重なものに思えてきます。

だからといって、手にした新聞をいつまで経っても手元に置いておくと、いずれ古紙回収の日に大変な苦労を負うことになります。
今や新聞紙に使われる紙は、ドンドンと軽量化が図られていて、現在一平方メートル辺りの重さが43gなんだそうです。
しかし一枚或いは一部は軽くても、それが1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月分と重なってくると、それはもうとんでもない重さです。

試しに今日届いた新聞の重さをザッと量ってみますと160g。
それが一ヶ月30日分溜まったとして、30日×160g=4800g(4.8kg)
つまり3ヶ月新聞を溜めると15Kg近い重さになるわけです。
実際には、これに広告も加わりますから、下手するとこの倍の重さの紙を溜め込むことになります。
更にこれを一年に換算すると、365日×160g=58400g(58.4kg)(この際、休刊日とかは計算に入れません。)
今度は、人間80歳まで生きたとして、80年×58400g=4672000g(4672kg)(4.672t)の新聞が印刷される事になります。
そんな計算をしてみると、塵も積もれば山となるなんて諺を実感してしまいますが、僕も新聞のように一日一日を大切に積み上げて、振り返ってみるとドッシリと重みのある人生だったと思えるよう日々精進したいと思います。
22:29  |  読書  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2008'07.19 (Sat)

サイダー

暑い夏を、さわやかに彩る一服の清涼剤、サイダー
ご当地サイダー
先日、サイダーの詰め合わせを、鍼灸学校時代の同窓生、現在福岡で開業されている高木先生に頂きました。
高木先生は、僕が思いもつかないような粋なものをよくご存じで、こうしてブログの話題作りにも何かとお世話になっております。
このサイダー、全部で8種類ありまして、一本一本が日本全国のご当地サイダーと呼ばれるものであります。
そのラインナップはと言いますと
<岩手>マスカットサイダー(陸前高田地域振興株式会社)
マスカットサイダー

<神奈川>湘南サイダー(川崎飲料株式会社)
湘南サイダー

<大阪>大阪サイダー(大川食品工業株式会社)

大阪サイダー

<兵庫>ダイヤレモン(株式会社布引鉱泉所)

ダイヤレモン

<佐賀>スワンサイダー(株式会社友桝飲料)
スワンサイダー

<長崎>雲仙レモネード(株式会社友桝飲料)

雲仙レモネード

<兵庫>有馬サイダー(合資会社有馬八介商店)
有馬サイダー

<北海道>セピアのしげき(株式会社丸善市町植苗工場)
セピアのしげき

サイダーにこれだけ、ご当地と呼ばれるものがあったなんて知りませんでした。
一本、一本のラベルも昭和のレトロな雰囲気が醸し出されていて、どれも個性的です。
なかなか栓を開けて飲もうという気になれず、ただこうして並べて眺めるだけでもウキウキしてしまいます。
どれから頂こうか、迷ってしまいますね〜。
お陰様で、暑い日のちょっとしたお楽しみが出来ました。

タグ : サイダー

20:45  |  読書  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008'07.18 (Fri)

漢字に見る病 〜うつ〜

最近の気になるトピックスにこんなものがありました。

<常用漢字>文化審小委案まとまる 追加候補は188字
藤誰俺岡頃奈阪韓弥那鹿斬虎狙脇熊尻旦闇籠呂亀頬膝鶴匂沙須椅股眉挨拶鎌凄謎稽曾喉拭貌塞蹴鍵膳袖潰駒剥鍋湧葛梨貼拉枕顎苛蓋裾腫爪嵐妖藍捉宛崖叱瓦拳乞呪汰勃昧唾艶痕諦餅瞳唄隙淫錦箸戚蒙妬蔑嗅蜜戴痩怨醒詣窟巾蜂骸弄嫉罵璧阜埼伎曖餌爽詮芯綻肘麓憧頓牙咽嘲臆挫溺侶丼瘍僅諜柵腎梗瑠羨酎畿畏瞭踪栃蔽茨慄傲虹捻臼喩萎腺桁玩冶羞惧舷貪采堆煎斑冥遜旺麺璃串填箋脊緻辣摯汎憚哨氾諧媛彙恣聘沃憬捗訃

そもそも、常用漢字と言われても、一体何のことだろうと思ってしまいますが、文化庁のホームページを閲覧しますと、「一般の社会生活において現代の国語を書き表すための漢字使用の目安」とあります。
つまりは、多種多様な漢字が存在するが故に、それら漢字を各々が思い思いに使ってしまっては色々と不都合を生じてしまいます。
そこで公共性が高く、使用頻度の高い漢字を登録し、その漢字を皆で共通認識をもって使用するなら、分かりやすく、混乱を招かないであろうと考慮された結果、この常用漢字が設定されました。
ですので、我々の生活様式の変化や時代のニーズによっては、新たに加える必要がある漢字やほとんど使われなくなってしまった漢字などを、今回のように適宜抽出して改訂が試みられます。
言うならば、常用漢字はその世相を反映する鏡といった側面も持つのであります。

そこで新しく候補にあげられている漢字を見てみますと、その中に、まさに現代を象徴してか、“”と言う、一際画数の多い文字も盛り込まれています。
全29画もあり、書き順ですら定かでないこの漢字を、このように“”と小さいフォントにしてしまうと、ほぼ黒いモジャモジャにしか見えません。

と大きな文字で表記しても、なかなか複雑な形をしている為に、覚えるのもまさしく憂になりそうです。
今回このという漢字が、常用漢字の候補にあげられているのには、この日本でうつ病の方が年々増加しているという背景が強く影響していると思われます。
近年は、病が、日本を取り巻く深刻な病気の一つになりつつあり、ある調査によると12歳以上のおよそ8人に一人がうつ病、あるいはうつ状態の可能性があるという報告もあります。
そもそもという漢字は、“病”をはじめとして、“憂”、“陶しい”、“抑”、“血”、“積”など、マイナスなイメージとして使用されている語句が多くて、あまり好んで書きたいとも、特にお目にかかりたいとも思わない漢字であるかと思います。
では、これだけマイナスのイメージがつきまとうですが、そもそも、この漢字自体は、どのような条件下で生み出されたのでしょうか?

まずは、という漢字を、分解してみますと
林(リン)+缶(フ)+冖(ベキ)+鬯(チョウ)+彡(サン)
と言った文字が組み合わさって出来ています。
この中で一番見慣れないのがと言う字ですが、これは香りの立つ草を、酒壺に漬けているという状態を指す形になります。
鬯
当時のお酒というのは、黒黍を原料としていましたので、器を表す「凵」に、収まっている「米」は黒黍の実であります。
黒黍を原料とするお酒は、とても原酒のままだと苦くて飲めたものではなかったようで、そこに香り付けの香草を漬けて飲みやすいように加工していたようであります。
そして、お酒をすくい取る為の「匕」、柄杓のようなものが合わさり、鬯と言う漢字になります。
横にあるはその発酵した酒気が立ち上る様を現し、で覆うことで、それらを密閉したことになります。
上にあるが、その容れ物になる瓶です。
そして、は、草木がこんもりと茂っている、または草木で満たされて、草いきれがムッと立ちこめる所、つまりはムンムンとなっている様子を表しています。
これらの漢字が合わさり、“”一文字で、密閉した瓶の中で、酒の匂いがこもり、ムンムンした芳香で満たされているとなるわけです。
そこから、こもる、ふさがる、むすぼれるなどと意味が派生し、気分が滅入り、ふさぎ込んでしまうと言った精神的な状況を表す際にも使われるようになりました。
東洋医学においては、精神の主座は五臓六腑にあり、これら五臓六腑に巡る気血の流れが結ぼれ、潤沢な気血の巡りが得られなくなってしまった時に、こうした精神的な状態が起こるとしています。
日常、精神的な抑圧や心労、あるいは気持の動揺によって、感情が八方塞がりとなり、気持がこもってしまうという状態は、まさしく漢字の意味のに当てはまっていると言えます。
常用漢字が候補に挙がるように、最近は治療室にも、をはじめとした精神的な問題で鍼灸治療を行う機会が増えてきました。
しかし、心身を同一のものと捉える東洋医学では、こうした精神的な症状の改善こそが得意とするところです。
多くの人が状態になる手前、必ずと言っていいほど、いつまで経っても疲れが抜けないとか、身体のだるさが翌朝になっても取れない日が何日も続いていましたと仰います。
しかし、その時は、特に仕事に支障はないし、日常生活も困らないと言うことで、何の対策もしない場合がほとんどです。
身体の症状と違い、気持ちに関する症状と言ったものは、最初はこれと言って目立つ症状というものはありません。
日常の些細なところで、例えば、最近あまり気が乗らないなぁ・・・、ちょっとした事ですぐにイライラしちゃう!、何だか少し気持ちがたるんでいるのかなあ、どうしても集中力が散漫になってしまうといったものであると、半ば習慣化していて、ついつい見逃してしまいがちです。
このようにして抱えている気持ちの積み重ねが、結果的に気持ちの停滞を起こし、状態を招くことになります。
積した感情の蓋を、たまに開けて心の風通しをよくする上でも、定期的な鍼灸治療を是非お勧め致します。

タグ : うつ 常用漢字

20:43  |  読書  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

2008'06.25 (Wed)

枇杷

今日は沢山の枇杷を頂いてしまいました。
枇杷

何個かは食後のデザートとして頂き、残りはジャムと枇杷酒にしようかと思っております。

さて、枇杷と言えば、その木を庭に植えると「病人が出る」という言い伝えがあり、今でも庭に枇杷の木を植えることに抵抗があると言う方もいるかも知れません。
もともと、枇杷は葉っぱから実に至るまで、色々な薬効があり、昔はその枇杷を求めて沢山の病人が集まってきたことから、このように言われるようになったと考えられます。
また別の説としては、枇杷は一年中その葉を青々と茂らす常緑樹で、枇杷を植えると生い茂った葉によって日陰ができ、家の陽当たりが悪くなってしまったり、生命力の旺盛な枇杷の木はその周辺の養分を吸い取る為に、他の植物が育ちにくいなどとして嫌われたということもあります。
しかし、それだけ生命力に溢れた枇杷だからこそ、優れた薬効を得られるのでしょうね。

かのお釈迦様も枇杷の木を「薬王樹(やくおうじゅ) 」、葉を「無憂扇(むゆうせん)」などと命名し、人の病苦を取り除く植物であると説いています。

鍼灸治療でも枇杷の薬効を利用して、治療に応用する事もあります。
それは枇杷の葉を患部やツボににあて、その上にモグサを置いて燃焼させたり、棒灸をあてるという枇杷の葉温灸と言ったものです。

昔から、「枇杷黄にして医者せわし」などと言って、枇杷がたわわに実るこの時期は、暑さ寒さの温度差も激しく、また湿気によって、体調を崩しやすくなります。
そんな時にこそ、枇杷は心強い味方となってくれていたようであります。
「枇杷と桃、葉ばかりながら、暑気払い」
とは言え、枇杷に頼らずとも、夏のうだるような暑さと湿気を難なく乗り越え、夏バテとは無縁の身体作りに鍼灸治療でもお手伝いして参ります。

23:51  |  読書  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008'06.20 (Fri)

塵却記

今、日本の抱える借金が膨大な額になっています。
日本の借金時計と言うのがあるのをご存じでしょうか?
メディアを通して、日本の財政は逼迫しているなどと言われても、果たしてどれくらい危機的な状況なのかいまいち実感の湧く感じはありません。
上にご紹介したサイトでは、日本が今どれだけの借金を負っているかを、嫌でも直視せざるを得ません。
まさに秒針を刻むが如く一秒間に約190,259円づつ、カウンターが回り続け、国の借金にドンドンと加算されているのです。
その速度で借金が加算されていくと、一日に約16,438,356,164円づつ借金が増え、年間では 約6,000,000,000,000円もの借金が新たに加わる計算になるんだそうです。
そして今刻まれている借金時計の目盛りは700兆円を優に超えています。
兆という単位など、あまりに大きすぎて、逆に実感が湧きません。
大金持ちの事を億万長者と言いますが、その億より先の単位というのは、個人が持ちうる貨幣単位としては想像がつかない領域になるのだと思います。
とあるアメリカの大富豪の総資産はおおよそ5兆円という話もありますが・・・。
しかし、その兆より上の単位となると、どんなものがあるのでしょうか?

江戸時代に画期的な算術書を記した吉田光由著の「塵却記」(じんこうき)という本の中にその単位の記述をみることが出来ます。
江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力―吉田光由の発想江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力―吉田光由の発想
(2000/02)
佐藤 健一

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それによりますと、
一(いち)          1
十(じゅう)         10の1乗
百(ひゃく)         10の2乗
千(せん)          10の3乗
万(まん)          10の4乗
億(おく)          10の8乗
兆(ちょう)         10の12乗
京(けい)          10の16乗
垓(がい)          10の20乗
𥝱(じょ)          10の24乗
穣(じょう)         10の28乗
溝(こう)          10の32乗
澗(かん)          10の36乗
正(せい)          10の40乗
載(さい)          10の44乗
極(きょく)         10の48乗
恒河沙(ごうがしゃ)     10の52乗      
阿僧秖(あそうぎ)      10の56乗    
那由他(なゆた)       10の60乗    
不可思議(ふかしぎ)     10の64乗 
無量大数(むりょうたいすう) 10の68乗
と言うように、0を68個も並べるほどの単位があります。
さらに下の単位に関しても記載がありました。
分(ぶ)           10のー1乗
厘(りん)          10のー2乗
毛(もう)          10のー3乗
糸(し)           10のー4乗
忽(こつ)          10のー5乗
微(び)           10のー6乗         
繊(せん)          10のー7乗
沙(しゃ)          10のー8乗
塵(じん)          10のー9乗
埃(あい)          10のー10乗
渺(びょう)         10のー11乗
漠(ばく)          10のー12乗
模糊(もこ)         10のー13乗
逡巡(しゅんじゅん)     10のー14乗
須臾(しゅゆ)        10のー15乗
瞬息(しゅんそく)      10のー16乗
弾指(だんし)        10のー17乗
刹那(せつな)        10のー18乗   
六徳(りっとく)       10のー19乗
虚(きょ)          10のー20乗
空(くう)          10のー21乗
清(せい)          10のー22乗
淨(じょう)         10のー23乗
阿頼耶(あらや)       10のー24乗
阿摩羅(あまら)       10のー25乗    
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)10のー26乗
野球の打率で出てくる単位は、分厘かろうじて毛までですが、それ以下だとほとんど日常耳にすることはありません。
最終的に涅槃寂静までいくと煩悩の火を消えさった、安らぎの境地つまりは悟りに達すると言うことになるようですね。
一体これだけの単位を設定して何を測ろうとしていたのでしょうか?
昔の人の想像力というのは何とも壮大なものですね!

「塵却記」は、こういった数字に関するあらまし以外に、様々な計算問題が日常生活に関連させて出題するといった形式をとっているので、明治にはいるまで一般的な算術指南書として広く読まれていたそうです。

その中の「ねずみ算」と呼ばれる計算問題はなかなかユニークで

正月にネズミの夫婦がいる。この夫婦が正月に子を十二匹産む。親子合わせて十四匹になる。この十四匹が二月になれば七組の夫婦になって、それぞれ一組が子を十二匹ずつ産む。合わせて九十八匹になる。これが三月には四十九組の夫婦になって、それぞれの組が子を十匹ずつ産む。このように毎月子を産むとすれば、十二月の終わりには全部で何匹になるか?

答えは二百七十六億八千二百五十七万四千四百二匹
で7を12乗して2倍して求めるとあります。
ねずみ算


問題としては雄雌の割合が必ず1:1となって生まれるのを前提としていてかなり大雑把ではありますが、これはこれで数字の大きな計算を行うことで、算盤の練習としてうってつけだったようであります。
昔の算数とはいえ、なかなか奥が深く、読み物としてもなかなか興味深い本です。
それにしても、冒頭の国の借金もこれ以上ねずみ算式に膨らまないよう、何とか策を講じていかないといけませんね。

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