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鍼供養

2006.12.08(23:59) 148

今日は12月8日は「針供養の日」とされています。
場所によっては2月8日の所もあり、それそれ12月8日は「事納め」、2月8日は「事始め」として田畑に関わる仕事の区切りになる日とされていました。
関西では12月8日を、関東では2月8日が針供養の日としているところが多いようです。

実際、供養する針は、女性が針仕事で使用したお裁縫用の針がそれにあたります。
もともとは中国より伝わった「社日、針を停む」(土地の守り神の祭日には、一切の針仕事を休む)から由来したものと言われています。
針供養で有名なのは和歌山市加太町にある淡島神社で、ここに祀られている淡島様と言えば、もとは住吉大明神のお妃でしたが、ある時に婦人病に罹り、この地に移ることになりました。
それ以来、この地の海女の守り神として崇められ、後に広く婦人病に関わる神様としても祀られるようになりました。
この淡島様は、一般に「婆利才女(はりさいにょ)」とも呼ばれ、この「婆利」と「針」が通じることから、針仕事の上達を祈るようになったのが始まりとも言われています。
針供養のやり方としては、折れたり、錆びたり、曲がったりして使えなくなった針は、柔らかい豆腐や蒟蒻等に刺すことで、その労をねぎらい、奉納します。

昔は、裁縫針等は大変貴重なもので、裁縫仕事の前は必ず針の本数を数えておき、仕事が終わるとその針の本数がちゃんと合うかを確認したそうです。
道具を粗末にするのは裁縫の腕も上達しないとも言われ、一本の針を大切に大切に扱っていました。

我々が治療で使う針は一回一回の使い捨て(ディスポーザブル)なので、一つの針が使えなくなるまでずっと使い続けるというわけにはいきませんが、それでも道具に対しての感謝の念は忘れてはいけませんよね。
僕にとっての鍼供養の日は、いつもそう言ったことを再確認する日でもあります。
使用済み鍼

ちなみに、鍼治療で使った鍼も、病院で使用した注射針と同じように医療廃棄物として処理しています。
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今日は針供養の日

2006.02.08(10:13) 68

折れたり、古くなった用済みの縫い針などに感謝し、普段は硬い布などを縫う針を、柔らかい豆腐やコンニャクなどに刺して供養してあげます。
またそれにより、お裁縫の上達を祈ったと言います。
我々も、はりを扱う業種なので、学校や鍼灸師会によっては、この日に鍼供養を行うところもあります。
近年は治療に用いる鍼は、ディスポーザブル(使い捨て)なので、普段は医療廃棄物として、まとめて業者さんに処理して貰っていますが、一昔前は庖丁を研ぐのと同じように鍼を研いでいたそうです。
だからこそ、先人の鍼一本に対する思い入れも強く、またとても大切に扱っていました。
弟子入りをすると、最初の頃は、毎日ひたすら鍼を研ぐことを覚えたと言います。
今のように使い捨てともなると、道具を大切に扱うという感覚が麻痺してしまいます。
僕などは鍼供養の日だけでなく、普段から心を込めて鍼やモグサを扱うよう心懸けなくてはなりませんね。

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