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一人称

2006.03.07(15:06) 76

先日、関西に住む学生時代の友達と電話で話すことがありました。
今では、なんとも思わないのですが、横浜っ子の僕には、初めて生の関西弁を耳にした時は、いくつか戸惑うこともありました。
その一つが、相手に呼びかけるときの言い回しです。

相手に声を掛ける時、名前を呼ばないのであれば、相手の人を指して「君」とか「あなた」もしくは「お前」という風に問いかけるのですが、関西に住む友達の言い回しでは、親しい間柄や目下の相手を指す時に、その相手に対して「自分」と表現することがあります。
例えば、「君、何してるの?」と言うような会話だと、「自分、何してん?」といった感じになります。

今までは、「自分」というと、例えば目上の方や先輩と話をする時に、自分自身のことをへりくだって示す時に使っていました。
当初は、この「自分」が、僕に向かって問いかけているものとは思わず、時折会話が成立しないでお互いにと言うような事もありました。
今では、僕も誰かに声を掛ける際、思わず「自分、何してるの?」なんていう風に、関西弁をミックスさせてゴチャゴチャに使っていたりします。(笑)
方言というのは、やはりその土地の人が話さないと、しっくり来ないものですね。

ちなみに、皆さんは自分自身を指す場合の一人称は、なんて仰ってますか?
僕は、多くの場合、「僕」と言っていますし、状況に応じて「私(わたし・わたくし)」なんて言うこともあります。
「俺」なんてワイルドに言ってみたいですが、言ったところで全く似合わないでしょうし・・・・。
大体、一般的な一人称としては「私」「僕」「俺」「自分の名前」「儂」「オイラ」と言ったところがポピュラーなところでしょうか?
まさか、普段から「朕」とか「拙者」もしくは「麿」なんて仰ってる方もいないと思いますが・・・!?

ちなみに平安時代の頃は、「僕」と書いて、「やつかれ」「やつがれ」などと読みますが、この字の持つ意味は、下僕や召使いの意として相手にへりくだった表現であります。当時から自分を謙遜して使うような時に見られましたが、それほど一般的なものではなかったようです。

かの吉田松陰は、その書き記した手紙に自分のことを「僕」と表記していたのは有名で、その松下村塾の門下生である高杉晋作や久坂玄瑞などもこれに習って、「僕」と使用するようになったそうです。
明治以後になって、ようやく男性が自分を指す時の一人称として「僕」を使うのが浸透するようになりました。
今でこそ当たり前に使うこの「僕」という一人称は、実は最近使われはじめたと言うことになるのですね。

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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


2006年03月07日
  1. 一人称(03/07)