タイトル画像

磯の鮑の片思い

2007.01.24(20:43) 157

奥尻島に住まわれている先輩にを送って頂きました。
鮑

が使われる諺に“磯のの片思い”がありますが、これはの殻が一枚しかないことから、本来の二枚貝のように合わさる貝がなく、片思いが連想されることから言われています。
またアワビの名前の由来には、「逢わぬ身」から「あはび」と言う名称になったと言う説もあります。
しかし、はハマグリやサザエなどと同じ巻き貝の一種で、その巻き方がゆるくて平たい形状をしているだけなんだそうです。

鮑は、古来から日本人の間では食べられていた食材であり、かの徐福が秦の始皇帝に不老不死の仙薬を探しに命じられた折、日本の地に不死の薬アワビなるものがあるというと言うことで船をこぎ出して探しにでたとも言われています。
もともと海の幸に恵まれていた日本では、採れた鮑を神様への贈り物としてお供えしていました。
今でも贈り物に熨斗をつけたりしますが、この「熨斗」というのも本来は「熨斗鮑(のしあわび)」からきています。
鮑をかつら剥きにして、それを伸ばして干したものが「熨斗鮑」でした。
こうして作られた鮑は保存が効き、栄養価も高かった為、戦場での食料としても珍重されていました。
また「敵をのす」とか伸ばされた形状が「延命」に繋がると、次第にお祝い事に贈られるようになったそうです。
と言うことで、熨斗は本来は生ものなので、贈答の品が生ものであれば、生ものが重なると言うことで熨斗はつけることはないそうです。

今年思いがけず舞い降りた幸運に感謝しつつ、この鮑をどうやって食べようか、色々と思いを巡らせております。
スポンサーサイト

天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


2007年01月
  1. 磯の鮑の片思い(01/24)
次のページ
次のページ