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蚕起きて桑を食む

2014.05.20(23:23) 481

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僕がまだ小さい頃、実家でも蚕を飼っていたことがありました。
亡くなった祖母は、日頃から蚕のことを「お蚕様」と呼んで敬っていました。
この辺りでは、昔はどこの家でも蚕を飼っていて、蚕の作り出す繭は貴重な現金収入として家計の大きな助けになっていたそうです。
この時期の蚕は、非常に食欲旺盛。
餌となる桑の葉を採っても採っても追いつかないくらいで、幼い頃祖母に手を引かれ、桑畑に何度も通い詰めたものです。
当時は、離れにあった小屋の十畳程ある部屋一面に桑の葉を敷き詰め、その中に沢山の蚕が放されていました。
薄暗い部屋の中、蚕達の桑の葉を食む音だけが、地鳴りの如く部屋の中に響いていたのを覚えています。
その部屋に入る時は祖母といつも一緒だったせいか、幼心には、特に怖いと思う事も無く、自分がはじける炭酸の泡の中に入り込んでいる様な不思議な感覚がしました。
蚕と聞くと、その時抱いていた不思議な感覚が、フワーッと沸き上がってくるんですよね。


長野県東御市
小児はり 逆子 安産
痛くないはり、あたたかいお灸
くるみ堂長岡はり灸院 

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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


2014年05月20日
  1. 蚕起きて桑を食む(05/20)