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はらのなかのはらっぱで ~針聞書~

2006.12.13(23:45) 150

最近、治療室に本棚でも置こうと考えて、色々な棚を物色しています。
本棚があれば、当然中身がなければ始まらないので、本棚探しと並行して、面白い本がないかと日夜探していたりもします。
まずは、子供さんの来院も多いので絵本をいくつか欲しいなあと思い、最近では本屋さんに行くとまっさきに絵本コーナーに立ち寄るようになりました。
僕は小さい時分から絵本が大好きだったので、今でも絵本を見ると童心に返って読みふけってしまいます。
それこそ、当時夢中になって読んだシリーズや、また最近の手の込んだ仕掛けが施されている絵本などを見ていると、子供以上に楽しんでしまいます。

そんな絵本の中で、鍼灸に関係した絵本があるのというのをご存じですか?
はらのなかのはらっぱで

はらのなかのはらっぱで フレーベル館 定価1000円
この絵本のモチーフとなった本が、安土桃山時代に編纂された医学書「針書書(はりききがき)」であります。
この「針聞書」は、鍼の打ち方や疾患別の鍼治療のやり方等が色々と記載された本で、その中でも目を引くのが、体の中にあって、病気を引き起こす虫(寄生虫)が、想像で描かれているのです。
これは当時の病理観、人体解剖に関する考え方を垣間見る事の出来る貴重な文献でもあります。
解剖図

人体解剖図

例えばこれは「肺虫」といって、肺に棲むという大飯喰らいの虫だそうです。
肺虫


またこんな虫もいて、こちらは「馬癇」と呼ばれ、心臓に棲むとされる虫なんだそうです。
馬癇


絵本にはこういった虫たちが18種類も紹介されています。
一見すると荒唐無稽な想像で描かれているような虫たちですが、これらの虫たちも五行の性質によってその配色が考えられています。
果たして、子供達が喜ぶかどうかは別として、治療院に本棚が置かれた暁には、きっとこの本もその中に並ぶことかと思いますので、この絵本に書かれたユニークなキャラクター達を、是非ご覧頂ければと思います。

ちなみにこの「針聞書」が収蔵されている福岡県太宰府市にある九州国立博物館には、この本に描かれている虫たちがキーホルダーやぬいぐるみとして販売されていて、なかなか好評だそうです。
僕が九州に行く機会があれば、真っ先に寄ってみたいところの一つであります。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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コメント
なんか、げげげのキタローに出てきそうなキャラですねえ(><)。いやはや昔の絵描きさんの発想には驚きです。
【2006/12/14 22:55】 | らくだ #- | [edit]
らくださん、こんにちは。
確かに虫と言うよりも、妖怪に近いですよね。
実際に、これらの虫が体の中で棲息していたらビックリしてしまいますが、どことなく愛嬌があって憎めない感じもあるんですよね~。
【2006/12/15 21:02】 | #- | [edit]
体の中の虫が悪さをするから痛みが出る。面白いですね~
それをまた子供向けに絵本にしてだすっていうのがこれまた良いですね~
八百万の神じゃないですけど日本にもともとあった考え方を良い悪いっていう基本的な概念を覚えこむ子供の時期に教えることが出来る秀作ですよね!
何気に僕、購買意欲満々ですよ
【2007/01/05 02:04】 | ぶり #- | [edit]
ぶりさん、こんにちは。
この絵本は東洋医学を志してなくても、肩肘張らずに読めますので、お勧めですよ~。
僕も今度、キーホルダーの購入を真剣に考えております。
【2007/01/05 23:12】 | #- | [edit]
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  1. 2006/12/14(木) 09:46:20 |
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