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苦爪楽髪

2007.03.30(21:32) 162

苦爪楽髪(くつめらくかみ)
人間、苦労している時は爪の伸びが早くなり、楽していると髪の伸びが早いという意味があります。
「爪に火をともす」なんて言うと、苦労しながら倹約に努める様を連想しますが、そんな所からも何となく苦労と爪が結びつくような気がします。
爪

我々が人の身体を見る時も、この爪の状態に関しては注意深く観察しています。
ことわざにあるように、ただ伸びるのが早いかどうかだけを診るだけでなく、爪の色・形・厚さ、半月の状態、爪の面に縦筋や横筋が入っていないか等、爪一つとってもその診所は多岐に渡ります。
爪は所謂、皮膚の角質が変化して堅くなった組織ですが、東洋医学で考えるところの爪というのは、血の余りによって形作られているとされているので、爪の生育状態によって、体の気血の充実度というのを図り知ることが出来るわけです。
とりわけ、爪は五臓六腑の肝という蔵が密接に関係していて、この肝の状態に応じて爪にも変化が生じて来るという間柄にあります。
この肝は、他にも体の筋や眼、感情面では怒といったものを統括していると言うことで、冒頭のことわざの如く、苦労すると爪が伸びると言うのは、肝が働きすぎる(筋を使うような重労働、眼を酷使するような仕事、あるいは怒りを抑える≒ストレスをため込む)ことによって、爪の生育が促進されてしまったという風に考えられるわけです。
ちなみに髪の毛は、腎という蔵府に深く関連する器官で、この腎は両親から受け継いだ命の源(先天の気)を納める部分で、楽をすればこの先天の気を消耗することがないので、必然的に腎に余力ができ、発毛を促進する事になります。
蛇足ですが、よくエッチな人は髪の毛が伸びるのが早いなんて言われたりしますが、腎という蔵府は生殖にあずかる器官でもあり、性欲が旺盛であれば腎もよく働かされるので、それが髪の毛をドンドンと生やしていくと言うことにつながっていくのだと思います。
東洋医学的に考えれば、あながち根拠がないというものでもなさそうですが・・・・・。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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