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これからの季節・・・

2008.05.28(00:10) 189

向日葵1

今日の横浜は、真っ青な青空の広がる良いお天気でした。
昼頃に往診で外に出かけましたが、ちょっと歩くと汗ばんできてしまいます。
最近は暑い日が続いたせいか、治療院に置いている、お水のサーバーの減りも格段に早くなってきました。
サーバー

冬場と違い、夏場は身体の水分が知らずと失われがちです。
来院される方々も、汗をダラダラとかきながらお見えになるようになってまいりました。
本来汗には、目に見える汗だけでなく、不感蒸泄(ふかんじょうぜつ)と言って、目に見えない水蒸気のように体外に水分が発散されてもいます。
汗の働きは、身体の中に熱が籠もらないように、発汗によって熱を逃がすと言った体温調節の役割を担っています。
ですので、特に動かなくとも外気温の暑い夏場では、体内に熱が籠もりやすい為、冬場よりも発汗量が多くなります。
夏場、炎天下の中で行う運動は、ただでさえ体内の水分量が減少しやすい上に、身体を動かすことで更に発汗が促されれば、あっという間に脱水症状が起こり、熱中症などの深刻な事態を招くこともあります。
僕も、学生時代に一度この脱水症状になりかけたことがあります。
身体の水分の過不足と、喉が渇くという感覚は、双方が連動しているわけでなく、水分不足の状態から、遅れて喉の渇きを感じてくるという関係にあります。
ですので、先ほどの炎天下で激しい運動を行っている場合には、喉の渇きを感じる前に大量の水分を急激に失ってしまう場合があり、そうなると喉の渇きを感じた時にはすでに脱水症状になっている事もあります。
喉の渇きが感じる前に、こまめの水分補給は、もはや常識となっています。

こうした熱中症に見られるこのような状態を、我々は「暑邪に中る(あたる)」、あるいは「暑気中り」と言っております。
暑熱に曝(さら)された状態においても、毛穴を開く事が出来なくなると、結果熱を体外逃がせず、高熱を出すといった症状となります。
あるいは、身体がだるくなったり、気力が無くなったり、食欲が無くなる、下痢する、消化不良になるなども、暑さに身体が対応できずに生じたものであり、夏バテといわれる症状であります。
東洋医学では、毛穴の開閉に携わるのは全身を巡る気の作用と考えております。
気は、脾胃と言った蔵府において作られ、それら生み出された気は、肺の全身に散布する作用によって滞りなく身体の端々に気が流れるようになります。
ですので、暑気中りや夏バテを起こしやすい人というのは、日頃から身体を巡る気の通りが悪かったり、消化器系の調子が悪いという方に起こりやすいのであります。
特に、赤ちゃんはまだ消化器系の働きが不安定で毛穴の開閉がスムーズにいかない場合が多く、体温の調整を充分行えないことで、時折、高熱を出したりしやすいのです。
また、夜更かしや暴飲暴食、精神的なストレスによって気を消耗されている方も、同じように暑さに負けて夏場に調子を崩したり、夏風邪をこじらすといったことを起こしやすいものです。
こうした症状も、治療によって身体を巡る気を調整し、体内にこもった熱を取り除いていきます。
東洋医学は、それぞれの季節に特徴的に起こる身体の変化や病気の長きに亘り観察し、様々な臨床体験を通してそれに対処すべき治療を確立していきました。
特に五悪(風・暑・飲食労倦・寒・湿)と言って、気候の変化や生活環境が人間の身体に影響を及ぼし、病気発症の原因となると言う考え方には、昔の人の叡智に感心してしまいます。
気の巡りを整えて、猛暑の季節をつつがなく乗り越えていきましょう。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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