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夏野菜~茄~ 

2008.08.01(23:24) 225

早いもので、暑い暑いと思ったらもう今日から8月になるのですね。
茄
立派なナスとトマトを頂きました。
余りにも大きいので、普通のナスとトマトを並べて比較してみました。
それぞれ夏野菜を代表するお野菜です。
夏負けしないよう早速頂こうと思います。

ナスとトマト、ナスは漢字で「茄子」、ではトマトは漢字でどう書くのでしょう。
八百屋さんやスーパーに行っても、トマトを漢字で書いている所にはなかなかお目にかからないかと思います。
キーボードで“とまと”と入力して、漢字変換してもそれに該当しそうなものを見つけることは出来ません。
では、トマトの漢字表記は無いかというと、決してそんな事はありません。
トマトは、漢字で「蕃茄(ばんか)」または「赤茄子」と書きます。
「蕃茄」というのは、もともと中国名で、これは南米が原産のトマトが、流れて流れて中国に伝来した際、「蕃族」によってもたらされた「茄子」と言うことで「蕃茄」と呼ばれるようになったようです。
漢字に「茄」が含まれていることから分かるように、トマトはナス科/トマト属/トマト種でナスとトマトは同じナス科と言うくくりになります。
実は、いとこのような間柄だったんですね。 

これとは別に茄には野菜の「なす」と言う読み方以外に「はちす」とも読みます。
「はちす」というのは「ハス」のことで、茄と書いて「はちすの茎」のことを指します。
さて、この茄という漢字ですが、草冠の下の加は「カ」という音を表現するもので、漢字自体に特別な意味はありません。
最近、折りに触れて、この加にまつわる言葉で、「加齢」という言葉を良く耳にします。
「加齢臭」「加齢による肌荒れ」「加齢による骨の変形」という事からも、加齢にはどうしても老化というイメージがつきまとうような気がします。

加という漢字は力と口の組み合わせで出来ていますが、力は耜(すき)、口はお祈りの言葉を入れる器の形です。
加
これによって、耜(すき)を清めて、穀物の豊穣を祈るということを示すものになります。
つまり、加には神を祀ると言った意味合いがあり、そこから「神のご加護」というような意味が派生しています。
祈りの甲斐あって、穀物の生産が増えれば、加わる、足す、増加すると言うことの意味に繋がっていきます。
そして、自分たちのお腹を満たす穀物が増える、それは喜ばしいことであり、賀や嘉といっためでたい時によく使われるような漢字には加の一時が含まれています。
加の増えるというイメージは決してマイナスなイメージを持つものではありません。

年齢を重ねることに、どうしても我々は悲観的な感情を抱いてしまうのですが、中国、唐の時代の詩人 白居易はその詩の中で、年を重ねる事の喜びを謳っています。

「老を催すも嫌(いと)ふ莫(なか)れ、孫稚の長ずるを 年を加えて須(すべか)らく喜ぶべし、鬢毛(びんもう)の秋(しろ)きを」

人はどうあががいても嫌でも年をとってしまうものです。
加齢加齢と嘆くよりも、また一つ年を重ねることが出来た、そんな喜びをかみしめながら、素敵に年をとっていきたいものですね。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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