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おくりびと

2008.10.06(23:57) 252

昨日は、久々に映画をみました。

おくりびと
□監督 滝田洋二郎 □脚本 小山薫堂 □キャスト 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、吉行和子、笹野高史、峰岸徹、山田辰夫


おくりびと

いや~、本当に良い映画でした。
映画やドラマなどで滅多に涙腺が弛む事はないのですが、今回はこみ上げるものがありました。
あらすじは、期せずして納棺士という職業に就く事になった主人公が、人の死と向き合いながら、心の成長を遂げていく物語です。
美しい日本の原風景に目を奪われ、劇中に流れる音楽にうっとりし、時としてユーモアを交えながらと、飽きさせることない内容で、とても密度の濃い2時間でした。

死という重いテーマを掲げつつも、それが少しも押しつけがましくなく、心の琴線にそっと触れるような温かい映画だったと思います。

この現代社会においては、死について語ったり、考えたりする事はタブー視されているところがあると思うのです。

ちょっと昔までは、人の死がとても身近にありました。
一つ屋根の中で、近しい者が亡くなるという体験は、昔であれば当たり前の事でした。
さらに僕の田舎では家のすぐ近くにお墓があって、死んだ人と生きている人が隣りあっているので、日常からして死という事象を目の当たりにする機会が多くありました。
今やメディアでは世界中あらゆる所の誰かの死が報道され、ドラマ・映画・ゲームの世界にもそれらを模したバーチャルな世界で溢れていますが、文字やブラウン管を通してみる死は遠い世界の出来事に感じるばかりで、自らの思いをそこに投影するのは難しいかも知れません。
現代社会ではどうしても死に対しての概念が稀薄にならざるを得ません。

僕自身、身内の死、鍼灸師という職を通して、様々な死に接し、多くの事を学ばせて頂きました。
決して死は、遠い存在でなく、いつでも、誰でもすぐ背中合わせでそこにあるものです。
人は生まれた時から、死出の旅を踏んでいます。
その途中で巻き戻したり、止める事は出来ません。
死を正面から見据える事で、改めて生の素晴らしさ、命の重さを実感する事が出来るのではないでしょうか。
自分が今こうして生きている奇跡に感謝し、生ある一日一日を愛しい気持ちで過ごしていきたいと思っています。

おくりびとの鑑賞は、もう一度死というものをを深く考えるきっかけを与えてくれました。

是非、色々な人に観てもらいたい映画だなあと思います。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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