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腕をまくるのはどこまで?

2009.07.06(22:18) 311

先日お見えになった患者さん、「今日は腕が痛いんです。」とおっしゃるので、では患部の状態を見てみましょうと、肩から肘にかけての様子を入念に診ていますと、「先生、そこじゃなくてこっちの腕です。」と肘から手首までの間をさすられていました。


今まであまり意識した事はありませんでしたが、考えてみると「腕」って一体どの辺りまでを言うのでしょう?

東洋医学に携わる者としてはうっかりしていましたが、昔の身体各部の名称から考えていくと腕はむしろ手首のことであり、今でも腕関節というと手首の関節の事になります。

腕という漢字ですが、肉月の隣にある宛(えん)は、この漢字の音を表す漢字でもあり、宛自体も廟中で跪いている人の形を象ったもので、膝の丸くふくよかな形、彎曲の具合を表しているとあります。
つまり、手首の関節のように折曲がる構造の部分に対して腕という風に字が充てられたようです。
そうなると肘から手首までを腕として、場合によっては肘から上肩までが二の腕と言う事になるのですが、今では肘を中心として肩から手首までを総称して腕という事でも間違いではないそうです。

ちなみに東洋医学では、手首にあたる腕から肩に向かって、腕→臂(ひ)→肘→臑(じゅ)→肩と言うように名称が分かれています。
特に陽明大腸経のツボの流れで肩口付近に臂臑(ひじゅ)というツボがありますが、これは上肢全体の症状に対してよく効くツボという事で、そのままツボの由来になっています。

仕事に取り掛かる前の気合いを入れる所作で「腕まくりをする」と表現しますが、東洋医学の腕だと、僅か手首辺りを軽くまくる位でたいして気合いが入らない感じですよね。
よりやるぞ~と言う感じを出すには「臂まくり」{肘まくり」「臑まくり」とそれぞれ表現を変える必要がありそうですね。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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