タイトル画像

病気と健康

2009.07.10(22:44) 316

いきなりですが、皆さんは病気について、普段お考えになる事はありますか? 
逆に、常に病気の事を意識しているような方は、普段から健康に自信がないのかも知れません。

一般に考えられている病気というと、風邪をひいたり、お腹を下したり、病院で受けた検査に異常が見つかったりなどが挙げられるのではないでしょうか?

これらの症状は考えるまでもなく病気そのものと言えます。
つまり病気は、日常生活に著しく支障をきたしたり、検査数値などが正常範囲から外れてしまうような状態の事になるでしょうか。

しかし、東洋医学の考える所の病気とは、もっと違った次元にあります。
“病気”という単語を見てみると、“気が病む”とあります。
よく言われる慣用句で、「病は気から」とありますが、まさしく病気の状態とは、この気が病む状態に他なりません。
では実際に気が病むとはどんな状態かと言いますと、

●自分の思った事を、思うがままにこなす事が出来ない

と言う事に尽きます。

例えば、
肩や腰が痛くてやりたい事が出来ない。
眠りたいのに眠れない、起きたいのに起きられない。
何かやろうとしても、後々身体の調子が悪くなるのじゃないだろうかと心配で、何もやりたくない。

本来、人間は気持ち一つで自由に自らの身体を制御したり、働かせる事が出来るものなのです。
病気とは、その気が病む事で、実体(身体)の機能と連動できなくなる状態になります。

では、今度は健康について考えてみましょう。
一言で表すと、健康とは病気じゃない状態で、つまりは気(気持ち)と身体が緊密に連動している状態です。
もう一つ加えるなら、●健康は“自然”である事です。

“自然“というのは、“自ずから然(しか)る”という語句からきています。
“然”は、燃えさかる火にくべられた肉が、炎の勢いのままに焼かれていく様子を表していて、「なすがまま」、「あるがまま」という様な意味を持ちます。

人間は、この地球という惑星、その環境によって派生した生命体です。
東洋思想では、この点を万物を取り巻く環境を大宇宙とし、たいして人間を小宇宙と表現し、自然のひな形として存在していると定義しています。
ですので、人間は、季節の移ろいや寒暖、気圧の差、どれをとってもそれに呼応し、自然と同調し、巧みに適応する事ができる働きを持っています。
こうした東洋思想が生み出された背景には、その人々の暮らしていた風土に四季があったからと言えます。
東洋医学は、四季の移ろいに人を当てはめ、人が自然と同調しているという事を前提にしています。

人間が、健康状態から逸脱し、不健康=不自然になると

◆熱さ、寒さの変化に対応できなくなる。
  →ちょっと寒くなると、すぐに寒がる。
  →ちょっと熱くなると、途端に暑がる。

◆季節の変わり目に調子を崩す。
  →春先の花粉症
  →梅雨になると、関節が腫れたり、アトピーなどが悪化する。
  →乾燥する秋口から喘息が悪化する。

◆天候によって、具合が変わる。
  →晴れた日には意識しないが、雨が降ると痛い所や傷が疼く。

◆一日の変化に順応できない。
  →夜に眠れずに、かえって目がさえる。
  →朝に起きられない。
  →日中に眠くて仕方ない。
  →夕方になると、急に心細くてたまらなくなる。

東洋医学による治療の目的は、自然と同調できなくなった心身を整え、人間が環境の変化に適応し、気持ちと身体が噛み合うような健康状態を導く事にあります。
スポンサーサイト


天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


<<ハーブを見守る日々 | ホームへ | あんずボー>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://keijyudou.blog20.fc2.com/tb.php/316-2ad44a16
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)