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坂道

2009.07.14(23:59) 320

暑いです。
梅雨明け宣言

待ちに待った!と言うべきか、とうとう来たか。。。という事になるのか、何にせよ本日、梅雨明けしたようです。
こう暑いと、往診で色々なお宅をまわる際は、大量の汗をかいてしまい、終始ハンドタオルが手放せません。
しかも、ここ横浜は意外に坂の多い街でもありまして、伺うお宅によっては、時に心臓破りの坂と言えるような、恐ろしく急勾配の坂を上らなくてはいけない事もあります。

とは言っても、実は僕は坂道が嫌いではありません。
こんな事を言うと、気持ち悪がられるかも知れませんが、昔から急な坂道や長く上に続く様な階段を見るとつい上ってみたくなると言うおかしな質でして、そのせいで過去、多くの友人達に多大なご迷惑をかけてしまいました。

しかし、世の中を見渡せば、僕のように坂を愛する少数派もいるようで、ご存じタモリさんも坂に関するこんな本も執筆されています。
タモリのTOKYO坂道美学入門タモリのTOKYO坂道美学入門
(2004/10/16)
タモリ

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通が唸る、絶妙なポイントを突いた一冊である事、間違い無しです。
坂が好きな方はもちろん、坂が嫌いな方も、坂にはこんな見方があるのか!と目からウロコが落ちる感覚が味わえるかも知れません。

今のところ往診先でこれは!(かなりしんどい!!!)と思う坂は、

上り坂      上り坂

この坂で、当然車で行くことは出来ません。
延々と続く坂を上り、途中左に大きくカーブしすると、更にその先に見える頂上が光の中で霞んで見えるような坂道です。
登り切れば、ランドマークタワーやみなとみらい地区が見えて、なかなかの眺望です。

ただ僕の場合、坂を上るのは好きなのですが、反面、高い所は苦手としているので、高い所から下を見下ろすのはあまり得意ではありません。
あんまりにも高い所に立つと、目がくらくらとしたり、足がガクガクと震えてしまうことってありませんか?
自分でも矛盾してるなあと思うのですが・・・・。


高所に立ったときの恐怖感は、僕だけじゃなく、かの黄帝も体験していた感覚らしく、黄帝内経の中で、医者の岐伯に対して、高所恐怖症のメカニズムの質問をしています。

黄帝問於岐伯曰、余嘗上於清冷之臺、中階而顧、匍匐而前、則惑。余私異之、竊内怪之、獨瞑獨視、安心定氣、久而不解。獨博獨眩、被髮長跪、俯而視之、後久之不已也。卒然自上、何氣使然。

私は以前、高い台の上に登ったことがあったが、台の中腹で下を振り返ったら、目が眩み、這いつくばりながら登るより他なかった。
その時は、これは尋常な事じゃないと感じ、目をつぶって心を落ち着けようとしたが、しばらく不安感は止むことがなかった。
そこで身体を横たえ、結っていた髪をほどいて気持ちをゆったりさせてから、下を覗いてみても、やはり目が眩んでしまう。
一体全体、どういった気がいきなりこみ上げて、このように目が眩んでしまったのだろうか?


と、その時の様子をつぶさに報告している所を見ると、相当高い所が怖かったようですね。


この問いに対して、医者の岐伯先生は

岐伯對曰.
~~略~~
目者、五藏六府之精也、營衞魂魄之所常營也、神氣之所生也。
故神勞則魂魄散、志意亂。
~~略~~
故神分精亂而不轉、卒然見非常處、精神魂魄散不相得、故曰惑也。


岐伯先生は答えて
目は、五臓六腑の精気が集まる所で、営衛と魂魄が常にめぐる所でもあり、視覚を認識すべく神気が働いています。
したがって、神気が消耗し、魂魄がちりぢりバラバラになって、平静を保つことが出来なくなります。
ですので、神気が乱れて目に精気を集めきれていない状態で突然見慣れぬ物を見ると、精神魂魄が霧散して、目が眩んでしまうのです。


この場合、高い所に登り過剰に恐怖心が芽生え、身体に様々な弊害を生じてしまうのは、予め、その方の神気が乱れた状態にあると言うことになります。
何も、これは高い所に登ったときに起こる現象ではなく、狭い所(閉所恐怖症)、先の尖った物(先端恐怖症)、人と接するとき(対人恐怖症)、パニック障害など様々な症状にも当てはまります。

こうした神気の乱れやすい人は、何かと過剰に刺激を受け取ってしまいがちで、酷い場合になると上述のように生活に支障をきたしてしまうこともあります。
これらの症状を治療する際は、普段からこの神気の安定が計れるように体質改善をする事で、大きな気の乱れによる激しい恐怖感を克服することが可能となります。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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