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子供と東洋医学

2009.07.17(23:12) 324

お子さんの成長には、時々ビックリさせられることがあります。
つい先日も、先週までは「あ~」「う~」とかしか喋れなかった子が、一週間後に来院してみると、突然「せんせい」とか「はり、やて」等、様々なコミにケーションが成り立つまでに

赤ちゃんの時期は、その成長の割合が一生の内で最も盛んで、体重は1日平均30g前後増加し、身長は1ヶ月で4~5cmは伸びるとされています。
また、身体的な成長だけでなく、生後五ヶ月の段階で、赤ちゃんの脳の血流をfMRI法と言う検査法よって調べてみると、大脳皮質への血流増加が認められ、この頃には言語を獲得していこうという力が備わってきているそうです。
さらに子供の脳の発達は身体の発達よりも更に加速度的に発達し、生後6ヶ月では認識できなかった物体を、僅か2ヶ月の間をおいて、8ヶ月に入れば認識できるようになると言われています。
こうした脳の発達により、赤ちゃんの早い段階で自分と他人を区別し、一歳半ぐらいにもなると他人の好物まで理解するようになると言うことが知られています。

そんな脳の急激な発達を日々遂げようとしている赤ちゃんへの言語能力を促すような働きかけとして
0~4歳くらいの子には
①生後直後からたくさん語りかける
②気が散らない静かな場所で
③子供の興味に合わせる
④短い文章で分かりやすく
⑤ゆっくり大きな声で赤ちゃん言語や擬音語を繰り返し使う
と言うのが、効果的と言うことです。
『ここまできた新常識 赤ちゃん学を知っていますか?ー新潮社ー』



東洋医学では赤ちゃんをどのように捉えているかと言いますと、
東洋医学には五行論という考え方があって、これは自然界の現象、事象を木、火、土、金、水の五つに当てはめて、物事を考えていこうという思想ですが、この五行論によって、人間の一生も説明されています。
人間の誕生は、水の性質を持つ、父親の腎精(精子)と母親の腎精(卵子)が結合することによって始まるものであります。
よって、まだお腹の中で胎児としている時から、生まれて間もない頃は水(腎)の性質が強い時期とされています。
腎水は季節においては冬にあたり、万物が春の芽吹きに備え、じっとその身に栄養を蓄え眠っている時期になります。
胎児や赤ちゃんが一日の内、多くを睡眠の時間に当てるのも、この腎水の性質が働き、睡眠によって身体を成長させているという事に他なりません。
この時期、腎がしっかりと機能を果たせないと、まずは夜泣きと言う形で上手く入眠出来なくなってしまいます。
稀に、発育不全の原因となることがあります。
この頃の睡眠の状態がしっかりと充実したものであれば、それに続く木(肝)の発達時期をスムーズに迎えることが出来ます。
肝木は、季節で言うと冬に続く春にあたり、種の状態から芽が出て一気に伸びていく、成長、発展の時期です。
神経や腱・筋肉が毎日著しく成長し、その影響は第二次成長期と呼ばれる思春期まで続くことになります。
この時期、肝の力が過剰に働きすぎると精神の不安定感、過敏な状態を生み出し、疳が強くなったり、落ち着きがなくなったり、成長痛などと言って、関節が痛くなるなんて言うこともよくあります。
逆に肝に充分な力が宿っていなければ、成長過程にムラがあったり、虚弱体質へと陥りやすくなります。

赤ちゃんから学童期のお子様を治療する時には、特にこの肝・腎の蔵の変動を注意深く観察する必要があります。
幼少期のスタートをいかに充実して過ごせるかによって、後の体質に多大な影響を与えるものになります。

特に幼少期にアトピーや喘息などアレルギーや風邪をひきやすい、おねしょ、夜泣き、疳虫などがある場合は、心身共に充実してくると一旦は良くなっても、年をとってこれらの症状が再燃してくると元の弱さがそのまま表に出てくるため、非常に根深い症状として表れることがあります。

お子さんの治療は、将来の身体作りとと見据えて、定期的な治療を是非お勧めします。

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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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