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政治家と治療家

2009.09.01(23:47) 338

日曜日は、衆院議員選挙が行われ、開票結果が報道されると共に、悲喜こもごも、様々な思いが混沌と渦巻いていましたが、結果は民主党の圧勝と言うことで、暑い、熱い、夏の選挙がようやく幕を閉じました。

しかし、数の上での圧勝とはいえ、本当の意味で民主党の真価が問われるのは、今後の政局でどのように日本という国の舵をとるかにかかっています。
国民を幸せにするか、不幸せにするか、何と言っても、それは政治の力です。
日本のこれからの行く末を、坐して見守りたいと思います。

ところで、医学書として読まれる黄帝内経にも、治療家が人を癒すに必要な心得は、施政者が国を治める事と同じであると諭している箇所があります。


『霊枢』師伝篇 第二十九

夫治民与自治、治彼与治此、治小与治大、治国与治家、未有逆而能治之也、夫惟順而已矣。順者、非独陰陽脉論気之逆順也、百姓人民皆欲順其志也。

およそ、民衆を統治し身を修めること、他人を癒し身を修めること、小さな事柄を処理したり重要な問題を解決すること、国を治めたり家庭を守ること、これらの本質はすべて同じであり、どちらか一方のみを優先し、他方をおざなりにしたところで、成就するものではありません。
ただただその基本原則を遵守しなくてはなりません。
治療にあたって、ここで言う従うべき基本原則というのは、患者の陰陽経脉の生理を頭で理解するだけでなく、今目の前にある患者の血気の状態に目を向けなくてはならない。
同様にして、政を為す者は、民衆の動態を上辺から眺めるだけでなく、市井の中にあって人々が本当に何を求めているかを知り、それに適った政策を施さなくてはならない。



国の礎は国民、一人一人です。
その国に暮らす人々を不幸に追いやってまで、国の繁栄を願おうとも、それは国を富ませたことにはなりません。
そのような暴政は、いずれ破綻を招くことになります。
過去の歴史がそれらの事実を証明していることでもあります。

生きた人の身体やその生きた人々が営む世相は時々刻々と変化していきます。
治療家や政治家に必要なのは、その変わりゆく状況(気)に柔軟に対応し、適宜求められている治療/政策を如何に与えることが出来るかという点です。

紀元前に言われていた事ですが、今なお心得ておかなければならない格言と言えますね。
僕も非常に身が引き締まる思いです。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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