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五十肩、四十肩

2012.06.29(18:47) 365

普段、治療をしていると、不思議とある時、同じ様な症状の患者さんが立て続けに来院する事があります。
最近、当院でも肩の痛みを訴える方が多く続きました。
肩の痛みで最もポピュラーなものと言えば、やはり「四十肩」、「五十肩」ではないでしょうか。
これらのほとんどは、ある時何の前触れもなく突然発症し、激烈な痛みを伴い、肩の大幅な運動制限を引き起こします。
病院で検査を受けても、その痛みを引き起こす原因が特定される事は稀で、医学用語では肩関節周囲炎という呼び名で、「とにかく肩の関節辺りに炎症が起こっている」と言う、なんとも大雑把な病名が付されているのです。

元々、肩と言うのは、人間の関節の中で一番良く動く所です。
肩関節は、骨と骨が浅い凸凹ではまり込んでいるので、代わりに、筋肉や腱がガッチリと骨同士を繋げています。
それによって、肩は上下左右前後へと様々な方向に動かす事が出来るのです。

肩関節周囲炎とは、この肩を取り巻く筋肉や腱、軟部組織が何らかの原因で炎症を起こしている状態です。

つまりは,足首をくじいた時に起こる様な症状が,肩で起こっているのです。
捻挫した時は、足首周辺が腫れて熱を持ち、ちょっとでも動かすと痛みが出る為、なるべく痛みの出ない様、歩くときはビッコになってしまいます。
これは足首を構成する筋肉や腱、軟部組織に炎症がある為に、その部分に負担がかかると激烈な痛みを感じてしまうからです。
そうした時は,極力足首を動かさないよう、安静にされているかと思います。

しかし、肩と言うのは冒頭にお話しした様に、肩周辺の筋肉・腱によって支えられています。
つまり腕というのは、肩周りの筋肉・腱によってつり上げられている状態なのです。
普段あまり腕の重さを意識する事がありませんが、大人の片腕の重量は3~5キロあります。
肩の筋肉・腱と言うのは、肩を動かさなくとも、常にこの重さがかかっているのです

足首であれば、その筋肉や腱を動かさなければ、多少なりとも痛みを避ける事は可能です。
しかし、肩の場合は、特に腕を動かさなくても、腕の重さを支えるだけで、炎症を起こしている筋肉・腱に負担がかかる事となり、強い痛みに苛まれます。
この状態となった患者さんは、
「どうやっても肩が痛くて、腕の置き所がない。」
「夜になると、痛みが強くて眠れない。」
「夜通し,腕を抱えながら,座っていた。」
と話される方が多いのです。

よく、肩が固まらない様に、肩をよく動かした方が良いと、痛みをこらえて無理にでも肩を動かそうとする人がいますが、このような状態では却って逆効果です。

痛みが強く出ている場合は、むしろあまり腕を動かさずに安静にしましょう。

東洋医学でも、肩の周りは様々なツボのめぐり(経絡)が錯綜していて、常に気のめぐりが盛んな所です。
激しい痛みを伴う場合、こうした気のめぐりが著しく妨げられ、その肩を巡る経絡がつまっている状態です。
治療は、どの経絡に問題が生じているかを詳しく調べ、その経絡を気がスムーズに流れるよう調整していきます。

肩は、よく動かす部分です。
肩の痛みを放っておき、だましだまし過ごしていると、次第に肩の動きが悪くなる事もあります。
後遺症を残さない為にも、根本的な肩の治療をお勧め致します。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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