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中国医学からみた 日本の子供の荒廃 竹原直秀著 文芸社

2005.11.23(22:10) 38

東洋医学の考えでは先天の気と言って、生まれる時に両親から受け継いだ気と、それとは別に後天の気と言って、自らが呼吸したり食事を摂るなどして、養われていく気というものがあります。

近代日本、もしくは先進国と言われている国々では、食べ物が余るほどあり、栄養に事掻くようなことなど考えれら無いような環境であります。
とすれば、東洋医学の後天の気というものが、昔に比べてドンドンと充実してくるはずで、心身ともに健康である人が多くなっていくはずです。
しかしながら、この本に言われているように、アレルギーやすぐキレやすい子など、昔はこんな様なことはなかったという出来事が起こっています。

元来人間の身体というのは飢餓の状態にはめっぽう耐えれるようになっています。
人間の歴史をみても、有り余る食べ物に囲まれた時代など滅多になく、お腹をすかした状態で過ごすことが多かったと言えます。(ごく一部の王侯貴族などは違うかも知れませんが・・・。)
長い長い歳月をかけて、その様な状態の中でも何とか生きる術を確立していった人間は、今先進国で起こっているような富栄養状態に身体が順応できていないのです。

例えば雨の全く降らない砂漠に自生する植物に、有り余るほど水を与えれば、たちまち根腐れを起こして、枯れてしまうのと同じ事です。

冒頭の後天の気と言うものは、栄養のある物を食べれば食べるほどドンドンと増すものではなく、身体を養うに必要な分を摂れば、後は不必要なものになります。
それが積み重なれば、ある時、邪といって身体の営みを邪魔するような性質のものに変換されることもあります。
または後天の気が有り余りすぎることが、もともと持つ先天の気とのバランスに歪みを生じてしまうこともあります。
先天の気というのはまさしく身体の根っこにあたる要素ですので、これが駄目になると身体の支えが悪くなったり(姿勢が悪くなる)、アレルギー体質になりやすい、根気がなくなるなどの状態を引き起こしやすくなります。


この本でも、現代社会の問題点を中国医学の考え方を織り交ぜながら論じています。
所々、中国医学の古典から引用している記述もあって、やや読みづらい部分もあるかも知れませんが、東洋医学の考え方を知る一つの解説書として読んでも面白いかも知れませんね。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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