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ツボの由来にまつわるお話し~中月完~

2005.08.26(23:52) 4

東洋医学における人体の捉え方として、縦に12本の気の道筋があると言われています。丁度我々がバスを利用するとして、停留所と停留所を結ぶ道筋が経絡(けいらく)と呼ばれるもので、停留所がツボ(経穴)に当たるわけです。
その12本の道筋は指の先から頭に行ったり、もしくは頭から始まって足の先に到達するものもあります。
だから、手にあるツボを頭痛の時に用いたり、足にあるツボを使って腰の治療をしたりするのです。
更に12本のツボの流れはそれぞれ人体の内部、五臓六腑にその源を発しています。
それとは別に、その五臓六腑には属していないツボの流れというのが9本あります。
前者のツボの流れを正経というのに対して、後者は特殊なツボの流れと言うことで奇経と呼ばれています。その中の任脉(にんみゃく)と督脉(とくみゃく)というのは身体の中心線を縦にめぐるツボの流れで、残りの7本には独自のツボが無く、正経にあるツボを間借りして構成されています。

話が大分長くなってしまいましたが、今日はその内の任脉にある中月完(ちゅうかん)と言うツボを紹介したいと思います。
「中月完穴」というのは丁度お臍と左右の肋骨の合わさるところに胸骨という骨があるのですが、その胸骨の一番下の部分を結ぶ中間に位置しています。
一説には丁度お腹の真ん中にあると言うことから中月完と言う名称が当てられたとも言われています。
ちなみに中“月完”のカンの字は現代使う漢字ではあまり見慣れないものだと思います。そもそも完という字はウ冠に元という字から成り立っています。
元というのは上のーが人の頭で、その下の部分は身体と足を表しています。
つまりもともとの意は円い人間の頭と言うことで、「丸い」という意味を含んでいます。
ちなみに頭というのは一番上にあるものですから、元旦とか元年とか物事の始めを意味する漢字として用いられる様になりました。
それにウ冠が載っかると、丸く取り囲んで、まとめると言う意味になって、完了すると言うことになると、それが仕事なら、まとまれば終了する、つまり完というイメージに繋がってくるのです。
さてさて、大分脱線してしまいましたが、もう一度“月完”という字を見て頂くと、完はまとめるとか丸いと言う意味、月は肉からきていて人間の身体のことを言います。
つまり我々の身体において、食べた物を一カ所にまとめて消化する役割を担う、胃の府がこの“月完”に値するわけです。
そこから“中月完”というと胃の中央部に位置しているツボであるというのが分かるわけです。
更に“中月完穴”の上には“上月完穴”があって、下には一つツボを挟んで“下月完穴”があります。
それぞれのツボは胃の上に位置しているとか、胃の下に位置していますよと言うことになるわけです。
長々となってしまいましたが、ツボの名前はホントに良くできていますね。
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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