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知熱用もぐさ

2013.09.05(17:42) 401

僕の住んでいる地域では、朝晩の気温が20度を下回る様になりました。
少しずつ「涼しい」→「寒い」という表現に移りつつあるのを感じる今日この頃です。
寒くなってくると、やはり寒さにあたって調子を崩す人も多くなる訳で、ここ最近はお灸で使うもぐさの消費も増しています。
冬に備えて新しくもぐさを買い置きしました。

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当院では行なっているお灸は、主に点灸と知熱灸があります。
点灸は、ツボに米粒大のひねったもぐさを置いて、ピンポイントでツボの効果を利用したお灸。
知熱灸は、親指大のもぐさを患部に置いて、わずかに温かさを感じる程度の温感を与え、面的にお灸をするやり方です。
点灸用のもぐさはきめが細かく、知熱灸用のもぐさはそれに比べると少しきめが荒いと言う違いがあります。

今回購入したのは、その知熱灸用のもぐさです。

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鍼灸師以外の方で、もぐさに触れた方は少ないと思いますが、このもぐさと言うのはとてもふわふわで、触っているだけで温もりを感じてきて心地よいものです。
いつか大量に敷き詰めたもぐさの上に寝転んでみたい、というのが密かな夢です。

もぐさと言えば、昔から伊吹山が有名です。
伊吹山は、滋賀県と岐阜県にまたがる山で、もぐさの原料となるヨモギが沢山取れる事から薬草の山として昔から崇められていました。

百人一首の中にも、伊吹山のモグサを詠んだ歌があります。

かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな  燃ゆる思ひを   藤原実方朝臣

燃える様な秘めた恋心を、よく燃えると言う伊吹山のもぐさに例えているのですから、昔から伊吹山のもぐさは評判だったのでしょう。

一昔前迄は、お灸は養生法の一環として広く世間に浸透していましたが、熱いとか、火傷すると言うイメージ等もあり、あまり馴染みのあるものではなくなってしまいました。
しかし、最近は煙の出にくいお灸や、据え置きタイプで熱さを抑えたもの、火傷にならない様に工夫された商品も出回る様になり、密かにお灸を愛用する方も増えてきているようです。

当院でも、日々の養生や逆子でお困りの方には、その方の症状や体質に応じてお灸の指導をさせて頂く事もあります。
気軽に楽しめる様になったお灸ですが、闇雲にお灸を据えるよりも、専門的な知識を持った鍼灸院で一度ご自分に合ったツボやお灸のやり方を相談して行なって頂けると、より効果的です。
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