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血清療法の日

2015.12.04(23:15) 564

12月4日の今日は、明治23年に北里柴三郎とドイツの医学者エミール・ベーリングが、破傷風菌の発見によって、後の血清療法への開発に繋がりました。
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有史以来、恐らくそれ以前から、人類にとって破傷風は、死をもたらす恐ろしい病であり続けました。
それでいて、破傷風を引き起こす菌は、案外身近な土中に普通に存在していて、傷口を介して感染します。
破傷風の病名でもある、“破傷”は傷口を指しています。
それに加えて、“風”は傷口に風を受け、病が生じたものという事を表します。
この場合の“風”は、そよ風とか吹く風といった具体的な風と言うより、身体にとって災いとなるものが気を介して運ばれてきたというニュアンスに近い様な気がします。
東洋医学では、病の引き金となる自然界の事象を邪(じゃ)と呼んで、病の原因を考える際、独特の言い回しでそれらを特定していきます。
そうした自然界の邪には、風邪(ふうじゃ)、暑邪(しょじゃ)、寒邪(かんじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)と言ったものがあって、現在の我々が「風邪をひいた」なんて言うときの「カゼ」と言う表現も、東洋医学の発想が基になっています。

かたや、英語では、破傷風をtetanusと書きますが、これはギリシャ語の「張りつめた」という"tetano"という単語に由来しているそうです。
破傷風にかかった患者は、破傷風菌の出す毒素により、運動を抑制させようとする神経の働きを麻痺させたり、運動神経が過剰に興奮させられ、筋肉が張りつめて、痙攣を引き起こすような病態を表していきます。

初期段階で見られる症状として、顔面の強張りや口が開けづらい状態がみられます。
これを「牙関緊急(がかんきんきゅう)」と言いますが、学生時代に学んだ時には、何かの技の名前の様で、非常に印象に残った四文字熟語だった覚えがあります。

人類が長い間苦しめられてきた破傷風に対して、有効な治療法を確立するに至った発見は、人類の健康に大きく貢献した記念日と言えます。

くるみ堂長岡はり灸院
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