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のど自慢の日

2016.01.19(23:37) 594

1946年のこの日、NHKラジオで「のど自慢素人音楽会」が開始された日になるそうです。
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最後にカラオケに行ったのは、もういつの事でしょう・・・・。

僕の場合、「のど自慢」ではなく、「のど失敗」の出来事があります。
人間の咽喉の部分には、「喉頭蓋(こうとうがい)」と呼ばれる部位があります。
「喉頭蓋」は、食べ物を飲み込む際に、気管の蓋となる重要な器官で、これが正常に働かないと、飲食物が気管の方に流入し、激しくむせたり、咳き込んだり、誤嚥性肺炎等の深刻な症状を引き起こす場合もあります。
鍼灸学校では、人体の様々な部位や名称、機能等を学ぶ「解剖学」と言う授業に、多くの時間を費やしています。
解剖学は、生身の体に、鍼や灸を施す我々にとって、基礎中の基礎とも言える教科で、それ故に求められる知識はハードルが高いものになる為、単位を取得する為のテストも必然的に厳しいものとなります。
そんな解剖学のテストで喉頭蓋に関する設問が出たのですが、学生時代の僕は喉頭蓋の、「喉」と言う字の左側の部分を「侯」ではなく、「候」と書いてしまい、あえなく不正解となってしまったことがあります。
きっと、同様の間違いをした人は僕以外にも一杯いたはず!?だと思うのですが、わずか縦棒|一本有る無しで、正解、不正解の違いが出るなんて、なんて言う紛らわしい字なんだと、自分の勉強不足を棚に上げて、「喉」の漢字に八つ当たりした覚えがあります。
もともと「侯」と言う字は、「矦」という字が元になっていると言われています。
「矦」は、「人」+「厂」+「矢」から成り立っており、邪気を祓うような儀礼の場で、矢を放つ様子を示すもので、そこから、矢で的を射ることを意味するようになりました。
さらに、王の為に外敵を打ち払う家臣にも適応され、身分としての「侯」という名称に付されるようにもなったようです。
ですので「諸侯」「侯爵」と言えば、その国の官位を表すものとして使われています。
「候」の字も、じつは「侯」の成り立ちと同じくする所で、ただ一点違う箇所である縦棒は、「侯」の字に人を加えたもので、爵位としての「侯」と区別する為に、「候」と言う字が作られたと言う経緯があるそうです。
「喉」は、口+侯で成り立っていますが、これは「侯(こう)」と読む漢字の音の響きで、喉が鳴る時の「ゴクリ」と言う音を表現している訳です。
学生時代のケアレスミスを、この歳になっても未だに引きづっておりまして、今でも「喉」という漢字を書く時は、意地でも縦棒を書き込まないよう細心の注意をもって書くようにしています。

ちなみに「侯」には、「外敵の動静を伺い、取り払う」とか、「邪を祓う」と言った意味も持ち合わせています。
まさに我々の喉も、外の空気と接触し、身体にとって外敵となるウィルスや細菌などと一番に接触して、これが身体にとり込まれないよう防ぐ要衝となる器官でもあります。 
これから春にかけては、インフルエンザをはじめとして、風邪をひきやすい季節です。
それは、いつも以上に増して、喉が外界からの異物の攻撃に晒されている機会が多くなっている事を意味します。
漢字と同じように、ほんの些細な油断でも、防げる風邪をこじらしてしまう事もあります。
こまめにうがいをして、喉のケアを怠らないよう心掛けましょう。


くるみ堂長岡はり灸院
389−0512
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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