タイトル画像

冥王星の日

2016.02.18(23:17) 611

1930年のこの日、アメリカ・ローウェル天文台のクライド・トンボーが、冥王星を発見したのに因んで、今日は『冥王星の日』になるそうです。
僕の学生時代には、太陽系の並びを「水金地火木土天冥海」と覚えた気がするのですが、最近、冥王星は惑星の定義から外れると言う事で、準惑星に区分されてしまいました。
IMG_6665.jpg

冥王星は、天体の明るさを表す投球が14等以下で、また地球からの距離もある為、その存在が疑われてはいたものの発見に至るまではかなりの年月を要したそうです。
この事は、まさに冥王星の「冥」の字の如くで、「冥」と言う字は、「冖(おおう)+日(ひ)+六(入の字の変形)」から形作られていて、日が入って、何かに覆われて暗くなっている様を表します。
そこから、「暗い、目に見えぬ、遠い、遥か、隠れる」など意味があります。
発見者のクライド・ウィリアム・トンボー氏は、冥王星を見つけるにあたって、それぞれ別の日に撮影した膨大な天体写真を比較して、その中で動いている天体を探すと言う根気の作業を経て冥王星の発見に繋げたそうです。
その執念には頭が下がります。

東洋医学の原点と言われる「黄帝内経」と言う書物の中にも「冥」という漢字が使われている箇所があります。
その中の八正神明論篇 第二十六の中で、医師が患者さんの身体を診察する上で、医師として心掛けなければならない、真髄に迫る内容が記載されています。

観其冥冥者、言形気栄衛之不形於外、而工独知之。以日之寒温、月之虚盛、四時気之浮沈、参伍相合而調之。工常先見之。然而不形於外。故曰観於冥冥焉。

その目に見えないものを診ると言うのは、営衛気血の変化が体表に現れていない状態でも、これを把握する事である。それは日の寒暖差であったり、月の満ち欠けであったり、春夏秋冬における気候の変化などを、それぞれ参照にして総合的に判断していきます。優れた医師と言うのは、先ずこのようにして診察にあたるのです。実際に患者自身にそうした変動が身体に表れている訳ではないので、これを「冥冥たる(目に見えない)ものを診る」と言うのです。


この点、東洋医学では患者さんと対峙する時に、患者さんの訴える症状を五感をフルに使って綿密に把握していかなければなりません。
そして、自然界と同調する生命体、という概念をもって人の生理現象を捉えているので、人間を取り巻く環境の変化等にも敏感にこれを察知する意識が求められるのです。
なかなかこの境地に達するまでには至りませんが、トンボー氏にあやかって粘り強くこの道を極めていきたいと思います。

くるみ堂長岡はり灸院
389−0512
長野県東御市滋野乙2320−1
0268−63−7280
スポンサーサイト


天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


<<天地の日 | ホームへ | 千切大根(切干大根)の日>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://keijyudou.blog20.fc2.com/tb.php/611-df15ee14
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)