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妊婦さんの日

2016.02.23(22:52) 614

今日は2月23日、2(にん)・2(ぷ)・3(さん)の語呂で、『妊婦さんの日』になるそうです。

今でも出産は大変な事ですが、それこそ一昔前は出産は命をかけた大仕事でありました。
それを指し示す資料として、江戸時代の飛騨に記録された今で言う住民台帳の様な資料によると、女性の死亡原因の4分の1以上が、出産に関わるもので占められたと推定されているそうです。(鬼頭宏「日本二千年の人口史〜経済学と人類学から探る生活と行動のダイナミズム」)
このように人間の出産は、他の霊長類の中で最も困難であると言われています。
その理由として、人間が二足直立歩行を獲得した為、他の哺乳類では一直線となっている産道が、人間の場合、骨盤腔内で大きく曲がりくねっている構造となってしまったという点と、発達した脳により、赤ちゃんの頭部が大きくなる事で、狭い産道を抜けづらくなってしまったと言う点があります。

しかし、人間て凄いなあ!と感心してしまうのが、出産におけるリスクを少しでも回避しようと、進化の過程で、安産に向けての変化を獲得しているのです。
その一つ一つを挙げていきますと、

まず生まれたばかりの赤ちゃんの頭を触れた事のある方なら分かるかと思いますが、赤ちゃんの頭というのは、脳を包む頭蓋骨が完全に塞がっておらず、部分々にある隙間を膜で覆った構造となっています。
これによって、産道を抜ける際、赤ちゃんは頭の幅を4センチも縮める事ができると言います。

そして、人間の赤ちゃんは、他の動物に比べると未熟な状態で生まれてくると言うことも安産に向けて獲得した変化と言われています。
誤解のないよう「未熟な状態」と言いますのは、人間の赤ちゃんは生まれてすぐは、立つ事もできないし、周りの者が附きっきりで世話をしないと命を長らえる事すら難しいからです。
他の動物のように、出産後すぐに立って、ある程度自力で用を為せるようになるまで、お母さんのお腹の中で成長し続けたとしたら、体重も今の9倍、頭の大きさも30%以上大きくなってしまうので、とても出産に耐えれる様な状態とはなりません。

そして何と言っても、安産に向けて獲得した女性の身体の構造的変化としては、赤ちゃんが少しでも産道を通過しやすいように、骨盤腔の形が、楕円形になっているのです。
さらに出産時には、普段であれば、骨盤の骨同士を強固に固定している靭帯や軟骨繊維を、リラクシンというホルモンを分泌させて、緩めることにより、産道が広がりやすいようにしているのです。

こうした、数々の奇跡を経て、我々はこの世に生を受けています。

当院では、妊婦さんの安産に向けた施術も行っておりますが、妊婦さんの訴えに多いのが、腰痛とか股関節の突っ張り感、背中の凝りといったものです。
実際、こうした症状をこじらせると、出産の際に骨盤の開きが悪くなって、難産になったり、産後に慢性的な腰痛へと移行する事もございます。
特に妊娠中は、日頃気づきにくかった、ご自身の身体の弱い部分に負担が集中して現れる事があります。
そんな時こそ、お身体のケアに努め、産中産後を健やかにお過ごし頂けますよう、是非、鍼灸治療をご利用頂ければと存じます。

くるみ堂長岡はり灸院
389−0512
長野県東御市滋野乙2320−1
0268−63−7280
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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