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臭いの日

2006.02.01(23:57) 65

早いもので、もう一月が終わり、いよいよ2月となってしまいました。
べたな話題ですが、今日二月一日は、2(に)・0(お)・1(い)と読めることから、臭いの日になるのだそうです。

ここ最近特に、スーパーや薬局などを覗いてみると、沢山の消臭目的の商品が陳列されています。
その事からも、日本人は非常に臭いに敏感であると言えるかも知れません。
もともと欧米人や黒人の体臭に比べると、東洋人の体臭はそれほどきつくありません。
ですから、体臭が個性の一つと見る向きもある欧米人に対して、日本人は神経質なくらい自らの体臭がしないよう、あの手この手で消臭しようとします。

平安時代に書かれた書物や絵には、十二単を纏った女性方が、部屋で香を焚いている場面があります。
当時は現代のように、毎日お風呂に入ったり、シャワーを浴びたりという習慣がなかったと思われるので、十二単のように何枚も着物を重ね着て、更にあれだけ長く髪の毛を伸ばしていたとなると、嫌でも体臭というものを意識せざるを得なかったのではないでしょうか?
そうなると、どうにかして体臭をごまかす必要が生じる訳で、そのことから平安時代の貴族の間で、香を焚く事が流行したと想像できます。
やがて、室町時代頃になると、茶道・華道と並んで、いわゆる香道としての文化が確立するまでになります。
このように、文化として香りを楽しむという所をとっても、日本人の臭いに対する意識が敏感であると言えるかも知れません。

東洋医学の世界でも、聞診という分野で、患者の体臭を嗅ぎ分けるという診断方法が用いられています。
ここでも、五蔵にそれぞれ配当される臭いの質というのがあって、肝=あぶら臭い体臭、心=焦げ臭い体臭、脾=香ばしい体臭、肺=生臭い体臭、腎=腐れ臭い体臭となります。
実際、上に挙げたようにはっきりと体臭を嗅ぎ分けるのは困難ですが、例えば風邪をこじらせ、高熱にうなされ、お風呂にも入れず、長い間床に臥せってしまった時などは、普段と違った体臭を意識したりする事があるかと思います。
このように、病人が持っている臭いにも、それぞれ特徴があって、東洋医学では嗅覚も診断の手段として活用しています。

西洋医学の特色には、血液検査の数値やレントゲン・MRI・CT等に見られるように、その緻密な視覚情報にあります。
対して東洋医学の場合は、人間の持ちうる感性、五感(触覚・視覚・嗅覚・聴覚・味覚)を駆使して、患者さんの全体像を把握していくところにあります。

最近ではアロマテラピーというように、香りを用いて、人の嗅覚を刺激して治療するという分野も一般的になっています。

今日は恵樹堂でも、臭いの日にちなんで、治療室でお線香をつけてみました。
線香

ちなみに、このお線香はグリーンティーの香りだそうです。
お香の香りとかお線香の香りって、何故かホッとしませんか?
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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コメント
臓器に臭いが対応しているとは思ってもみませんでした。確かに病気を持った方は独特の臭い(体臭?)がするなぁと前々から感じていました。
話は替わって、なんとなく調子が良くなくて「お灸でもするか!」と始めると、単純な私はお灸の臭い(煙り?)を嗅ぐと元気になった気がしてしまいます。「あ~お灸がきいたんだぁ~」と一人納得して日々過ごしています。
これは気のせいでしょうけれど、お灸の香りは確かに沈静効果があると思います。


【2006/02/06 18:32】 | しのざき #- | [edit]
しのざきさんこんにちは!
いつも、大きな箱でモグサを購入しているのですが、その度にこのモグサをを床一杯敷き詰めてベットにしたら気持ちいいだろうなと思ってしまいます。
上質のモグサは、触り心地もとっても気持ちいいですよ!
【2006/02/08 10:22】 | 青峰 #- | [edit]
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