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高血圧の日

2016.05.17(22:26) 661

本日5月17日は「高血圧の日」になるそうです。

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人が血圧と言うものに対して、初めて意識を受けたのは18世紀初頭と考えられています。
この時は、イギリス人牧師スティーブンス・ヘイルズが、馬の血圧を測定したのが最初と言われています。
そう考えると人類の歴史の中で、血圧と言う概念はごく最近になって見出されたと言う事になります。

20世紀に入ると、アメリカの保険会社が加入時に血圧の測定を推奨して、予後の調査を行った結果、高血圧が健康に及ぼす影響に相関性が認められた事で、高血圧のリスクが認識されるようになりました。

片や東洋医学では、血圧を数値化し、診断の際に測定すると言う事にはなりませんでしたが、しかし高血圧が時に健康を害すると言う考えは、東洋医学の萌芽が見られる頃から認識されていたようです。

中国の最古の医書とされる黄帝内経(こうていだいけい)という書物の『異法方宜論篇 第十二』と言う章があります。
この章では、中国大陸を東西南北中央のそれぞれの地域に大別して、それぞれの風土、気候、慣習によって、生じる病とそれに対応した治療法がどのように発生したかを説明しています。

その中で、

東方之域、天地之所始生也。魚塩之地、海濱傍水。其民食魚而嗜鹹。皆安其処、美其食。魚者使人熱中、塩者勝血。故其民皆黒色疏理。其病皆為癰瘍。其治宜砭石。故砭石者、亦従東方来

東に位置する地域は、天地の始まる所(太陽の登る方角で温暖)になります。魚と塩に恵まれ、海浜に接する所です。人々は魚を常食し、塩分の濃い味を好む傾向にあります。ここに住まう人にとって、そうした食事が口に合うようになっているのです。魚を多食すると、人は中に熱が籠り、塩分は血を消耗するようになります。そうなると人々は肌の色は黒く、肌質は粗くなります。病を得る時には、潰瘍を生じやすくなります。それに対する治療は砭石(今で言う所の外科用のメス)を用いて、これを取り除いたり、膿を除く様な治療が主体となります。その為、砭石は東の地域が由来となっています。


ここで書かれているように、過剰な塩分摂取が身体の熱を籠らし、血を消耗させると言うのは、今で言う高血圧の症状に近い状態と考えられます。
現代でも疫学的に、塩分摂取の高い地域においては、高血圧になりやすいという統計もあり、古の時代から言われている事が、今もこうして、当てはまります。

最近では、自宅で簡単に血圧を測れるようになった分、ご自身の血圧に非常に関心を抱かれる方も多くなりました。
食生活や生活習慣、精神的なストレスなど高血圧の状態をもたらす様々な原因はありますが、それらの多くは予防が可能です。
まずは普段の生活を見直して、上手に血圧のコントロールを図りたいですね。

そうした際に、鍼灸治療で体調管理するのも、高血圧の予防に繋がるかと思います。
是非、ご相談ください。


くるみ堂長岡はり灸院
389−0512
長野県東御市滋野乙2320−1
0268−63−7280
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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