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砥石城

2017.05.12(23:22) 741

連休最終日、念願だった砥石城へ行って参りました。

砥石城と言えば、天文19年(1550)、武田信玄が信濃進出を図り、この地を支配していた村上義清をこの砥石城にて攻め立てましたが、結局城は落ちる事なく、ばかりか退却の際の間隙を背後から村上軍につかれ、大敗北を喫した『砥石崩れ』のエピソードとなった舞台でもあります。

先日、真田の郷の長谷寺を訪れた時、その途中にあった旗見石から砥石城を臨む事が出来ました。
近々、訪れてみたいと思っておりましたので、砥石城の踏破は、連休最後の締めくくりを飾るにふさわしい思い出となりそうです。

砥石城は、上信越自動車道の菅平ICから北東へ1km程行った場所にあります。
登り口の所には、駐車場も整備されていて、車で訪れやすくなっています。
砥石城の入口の周りには、りんご畑が広がっていて、すでに白い花をつけていました。
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登り口の案内には、「なめんなよ」の文字が刻まれていました。
「ほほう!」、そんな刻まれた文字を見たら、果然やる気が湧いてきます。
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そんなやる気をそぐ様に、いきなり石畳の急斜面がお出迎えです。
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石畳を登りきると、そこには山城の雰囲気満点の、登城門が見えてきました。
今まで何カ所か山城を訪れていますが、こうした本格的な門をくぐると、山城へ向かう気持ちがより高ぶってきます。
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門からしばらくは尾根筋のなだらかな登り坂が続いています。
道も歩きやすくて、これならハイキング気分で山城を回れそうだと、危うく勘違いしてしまいそうになります。
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しばらく緩やかな登り坂を進んでいくと、分岐点に辿り着きました。
左に進めば米山(こめやま)城、右手は砥石城とあります。
まずは当初の目的でもある砥石城へと向かいます。
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この分岐点から、急に傾斜がきつくなります。
途端にペースが落ちて、歩みが止りそうになってしまいました。
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途中ロープを伝いながら歩かなければならない所もあって、さすがに人を寄せ付けない要塞として作られているだけあって、攻略は相当な労苦を伴いました。
当時の山城に比べれば、これでもかなり登りやすいように整備されているはずなので、信玄が攻めた際、先ほどの登城口から攻め立てて、この場所まで来るとなるとほとんど不可能に近いのでは!?という感想を持ちました。
信玄も攻めあぐねるはずです。 
この日は、黄砂がまって視界が少し黄みがかっていましたが、遥か遠くの方まで一望できます。
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さらに砥石城の奥へと進み、次なる目的地『本城』へと向かいます。
最初、本城への道が切り立った崖の様な所にあって、指し示している看板の通りに進んで良いのか躊躇してしまいました。
渡してあるロープを伝いながらおっかなびっくり下っていきます。
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滑り落ちないよう、夢中でここまで下りてきました。
距離は短かったですが、ちょっと道を踏み外すと真っ逆さまに下に落ちてしまいそうな細い道でした。
途中何度も足がプルプル震えてしまいました。
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本城までは、木々に囲まれた平坦な道。
さっきまでの険しい道とは打って変わって、森林浴を楽しむ余裕も生まれました。
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本城は、木立の中にありました。
砥石城は、米山城、砥石城、本城、枡形城の四つの城が尾根伝いに連なる山城で、この四つを総称して砥石城と呼ばれています。
この中で本城は、四つの城の中心となっていて、もっとも広大な敷地がありました。
ただでさえ難攻不落の城であるのに、戦の際は、守り手はこの四つの城を行き来して、攻め手を撹乱したと言います。
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この本城から更に奥に進むと、この城の最も標高の高い800m地点に桝形城があります。
この場所からだと、長谷寺や真田の郷が一望できます。
真田氏からすると、この城からだと、自分達の動向が筒抜けとなるので、目の上のたんこぶの様な存在だったかも知れませんね。
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枡形城から、もと来た道を引き返し、分岐の場所まで戻り、最後は米山城へと向かいます。
分岐点からちょっと進むと、いきなりロープを渡してあるこの山城最大の傾斜場となります。
さながら昔放送されていた『風雲たけし城』を彷彿させるようなアクロバティックな登りです。
登っているときは、登城口にあった「なめんなよ」という言葉が頭の中でリフレインしました。
確かにハイキング気分で臨むにはちょっと険しい坂かもしれませんね。
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途中、ゆるやかな登り道という迂回路を示す看板がありました。
帰りはこちらの道を利用したのですが、決してイメージするゆるやかな道といったものではなかったので、迂回路を選択される方もそれなりのご覚悟を。
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登りにかけた時間はそれ程でもなかったと思いますが、なにせちょっと油断をしようものなら真っ逆さまに落ちてしまいそうな恐怖を感じながらでしたので、本郭についた時はホッとしました。
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霞が出て、富士山を拝む事が叶いませんでしたが、きっとこの場所からなら富士山もよく見えるに違いありません。
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かくして距離にして僅か3キロ弱の行程でしたが、何せ断崖絶壁の様な所を行き来したので、普通に3キロ走るよりもかなり消耗した様な気がします。
足を目一杯踏ん張ったりしたので、下山した際には、「砥石崩れ」ならぬ、「砥石膝崩れ」になりそうでした。
噂に違わぬ難攻不落の砥石城を四城すべて回れて連休の最後、有終の美を飾る事ができました。
砥石城
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天長地久 ~長野県東御市から送る鍼灸師の日常~


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